欧州

2025.10.01 11:00

ロシアのガソリン不足がますます深刻化 国民、責任の所在を追及し始める

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ロシアの人気軍事ブロガー「2人の少佐(ドバ・マイヨーラ)」は、ウクライナのドローンによる製油所攻撃について、現在は空軍や陸軍部隊、防空部隊、地方当局などが互いに責任を押し付け合っており、対処にあたる単一の機関が設置されるまで問題は解決しないとの見方を示す。

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「誰も責任を問われておらず、適切な対策も策定されていない」と2人の少佐は不満をあらわにし、現地の施設の防御では民間の支援が必要との考えも示唆している。「尊敬する資本家の方々におかれましては、せめて製油所周辺の空域を守る機動火力部隊への装備提供という形で、どうかロシア軍への支援をもう少し手厚くする必要性をご検討いただきたい」

一方、こうした協力は彼らがもっともしたくないことだとする意見もある。ChrisOが紹介している別のブロガー「ラムザイ」は、通俗的な陰謀論を展開している。いわく、製油所の所有者は自分たちの施設が爆破されるのを故意に許している。そうすれば供給を絞り、価格を引き上げることができるからだ。燃料価格が1ルーブル上がるごとに、彼らには数十億ルーブルの利益が転がり込む──。

「だからこそ、低速のドローンが白昼、何の抵抗も受けずにまた別の製油所に接近して攻撃するという、恥ずべき動画を目にすることになるのだ」とラムザイは書いている。「製油所に対する攻撃が成功するたびに、その所有者は『過失』と『犯罪的な不作為』で厳しく罰せられるべきなのだ」

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だが、問題はもっと単純なのかもしれない。ロシアがウクライナのドローンを撃ち落とせないのは、地対空ミサイルが枯渇しているからかもしれない。

Chris_Oは別の投稿で、ロシアの軍事記者マクシム・カラシニコフ(筆名)の報告を引用している。カラシニコフは最近、防空部隊から歩兵部隊に転属になった兵士らと話をしたという。

「なぜ彼らが歩兵部隊にいるのか? それは単純に、ブーク(防空システム)用のミサイルが足りないからだ」とカラシニコフは説明している。「車両6両に対してミサイルが1発か2発しかないこともよくある」

防空部隊はここへきて艦載型のブークミサイルを受け取り始めているという。これは地上発射型の在庫が尽きたことを示唆する。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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