ロッテはウエルネス事業の新たなチャレンジとして、9月16日に飲料ブランド「THE DAY」を立ち上げ、「ナチュラルミネラルウォーター」と「スパークリングウォーター」を発表。全国のドン・キホーテ、Amazon、TikTok Shopで発売している。
クリエイティブパートナーは30 UNDER 30受賞者でラッパー/クリエイティブディレクターのTaiTan。単に商品を売るのではなく、新しい概念や選択肢の提案を目指した。
日常の中で“アガる瞬間”に寄り添う飲料新ブランドとして、今までにはないデザインの「THE DAY」。その企画の裏側には、「BADな瞬間をなくしたい」というTaiTanの思いがあった——。
——「THE DAY」のクリエイティブディレクターをつとめた経緯は。
もともとロッテさんで新しくウェルネス事業を立ち上げる動きがあったんです。その第一弾として、アルミ缶入りのミネラルウォーターとスパークリングウォーターを発売することがすでに決定していました。
そこで、そのパートナーとして僕らのクリエイティブチームに声をかけていただいた。コンセプトづくりやプロダクトのデザインといった工程から一緒に進めたい、というオファーで、まさにそういう仕事がしたいと思っていたので、すぐにぜひと引き受けました。
——日常の中での“アガる瞬間=THE DAY”というコンセプトが生まれたのは、どのような発想から?
ロッテチームの草案の時点で、元々そうしたニュアンスの考え方をコアアイデアにしたいという話はしてもらっていました。僕自身もミネラルウォーターは味で差別化するのがほぼ難しいし、新しいコンセプトで既存のシーンにどう位置付けるかこそが勝負になると思っていたので、最初から割と考える方向自体は合致していました。
例えば、パーティーとか打ち上げとかで、周囲がシャンパンや缶ビールを飲んでる横で、お酒が飲めない人はラベルレスの水のペットボトルとかを配られることってあるじゃないですか。これって、ハレの場とドレスコードが合っていないように感じていて。僕自身がそこまでハードな酒飲みじゃないので、居心地の悪さと寂しさをずっと抱えていました。そういうシーンの中で、質素な水という存在をリプレイスできる、ハレの場に相応しい水があれば良いなというのが発想の起点です。
とはいえ、僕もお酒の楽しさは知ってるしお酒の仕事もすることがあるので、「お酒もう飲まなくていいよね」といったアルコール否定みたいな温度感も全然ピンとこなくて、とにかくオルタナティブな選択肢となるような存在をつくりたいと思っていました。



