いまだ強い日差しに夏の名残を感じる、この季節。日焼けした男の肌にも、夏を満喫した証しが見て取れる。そんな潮の残り香を漂わせる、爽やかな男に似合うのがニットだ。晩夏特有の昼夜の寒暖差対策にもうってつけであり、秋にかけてのブリッジアイテムにもなる上質なニットウェアで、身も心もリラックスした時間を過ごしたい。
ワイルドなニットをモダンで都会的に昇華
軽量で滑らかな肌触りのウールシルクカシミアニットを用い、トラディショナルな幾何学模様をジャカード編みで表現したショールカラーカーディガン。ワイルドになりがちなアイテムだが、ブラックを基調としたシックな配色も相まって、洗練された都会的な雰囲気に仕上がった。コーディネイトもスポーティなアイテムではなく、上品なシャツとスラックスを合わせ、落ち着いた大人らしい印象にまとめたい。フロントボタンを開けても、きちんと見えるようにシャツはパンツにタックインするのが鉄則だ。
上品な色彩で表現するミニマルなモードの美学
鮮やかなラピスブルーが目を引くニットカーディガンは、心地よい肌触りと抜群の暖かさが堪能できるピュアカシミア製。細めのプラケットや大きなパッチポケット、リブ不使用のデザインにより、ジャケット感覚で上品に着こなせるのも魅力だ。イタリアの洒落者が得意な “アズーロ エマローネ(ブルー&ブラウン)”の合わせだが、色数をより絞ることでモードも薫る。
上質を極めたニットの色褪せない価値と魅力
良質なカシミアを100%用い、クラシックなリブニットで編み上げたシンプルなカーディガンは、時代を超越した普遍的な魅力を備える。ブランドロゴは左ポケットにトーン・オン・トーンで控えめに刺繍され、前に出過ぎずコーディネイトしやすくなっている。ブラウンのチェック柄クレリックシャツとカーゴポケット付きカーキパンツを合わせた着こなしには、ルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ・ディレクター、ファレル・ウィリアムスが得意のプレッピーテイストが薫る。



