米メタは9月17日、カリフォルニアで開催した開発者会議「Meta Connect」において、新製品「Meta Ray-Ban Display」を発表した(編注:2025年10月1日現在、日本では購入不可)。メタのAI「Meta AI」を搭載した本格的なスマートグラスで、メッセージ送受信やビデオ通話、リアルタイム翻訳などの機能を備える。グーグルのGoogle Glassなど過去の製品は定着せずに消えたが、今回の発表はスマートグラス普及の転換点となる可能性がある。米国では監視カメラや録画デバイスが日常化しており、利便性の期待とプライバシー懸念がせめぎ合う状況にある。私たちは、この「ポスト・プライバシー時代」にどう向き合うべきか。未来への期待と懸念の両側面から検討する。
地味な発表会とは裏腹に、社会の転換点と課題を示す
米メタがMeta Connectで行った発表は、製品のローンチイベントとして見ると、2007年にスティーブ・ジョブズが初代iPhoneをお披露目した際に、「これはiPodであり、電話であり、インターネットコミュニケーターでもある。わかりますか?」と語ったときとは大違いだった。さらには、メタが昨年の開発者会議でARグラス「Orion」を発表して会場を沸かせたときほどの盛り上がりすらなかった。
しかし、この日のイベントは、雰囲気が地味でデモの不具合にも悩まされたものの、同社の「Meta Ray-Ban Display」の発表は、転換点を示すこととなった。この製品は本格的なスマートグラスブームの始まりとなる可能性が高い。そしてこのデバイスはまた、プライバシーやセキュリティ、そして私たちのコミュニケーションのあり方そのものに多くの課題を突きつけるだろう。
Meta Ray-Ban Display + Meta Neural Band = our most advanced pair of AI glasses. Ever. pic.twitter.com/PlrVcwbprN
— Meta (@Meta) September 18, 2025



