ファッション

2025.10.02 15:00

ファッションは「心の鎧」、心理学が証明する服装が思考と行動に及ぼす影響

2024年、ファッションの祭典、メットガラの特別展「眠れる美への追憶──ファッションがふたたび目覚めるとき」に出席したプラスサイズモデルのアシュリー・グラハム(Jeff Kravitz/FilmMagic)

論文の著者らは、服装と顔、体形、状況(背景)、見る人の特性を取り入れた新たなモデルを提案。それによる調査から、服装は社会的アイデンティティ、心理状態、地位、美的センスについての判断に影響を与えるものであるということを明らかにした。

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衣服は、生地以上のものだ。多くの女性たちにとって、服は感情を増幅させる役割を果たす。ファッションはその人の強さを示す方法であり、着たいものを着て、心地よくいるためのものでもある。

心の「鎧」としての服

フォーシルは、服は意図的に選び、着るものだと考えている。その日、自分が「何を望むかによって」服装を決めるべきだという。重要なミーティングに出席するなら、肩のラインが強調されたデザインのジャケットが「鎧」の役割を果たしてくれるかもしれない。遊び心のあるドレスは、友人たちとの夜遊びにぴったりの気分にさせてくれるだろう。

ファッションに関して、1つのルールが大半の人に当てはまるということはない。ファッションは誰にとっても、自分が他者から持たれたいイメージを伝えるためのものだ。

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この考え方が意味するのは、トレンドが誇張され、同調に報いるSNSが私たちにかけるプレッシャーには抵抗すべきだということでもある。フォーシルは、トレンドのものも自分に似合わなければ、無視することをすすめる。

「私は常に、トレンドのその先に目を向けています。トレンドは重要ですから」と語る彼女は、そのトレンドが自分自身の美的感覚、ブランド、そして考え方に合っているか考え、取り入れるかどうか決めているという。

「繰り返しますが、自分用にカスタマイズするのです。合うトレンドもあります。解釈し直すトレンドも、どうしてもフィットしないトレンドもあります。常によく考え、判断しています」

「セルフケア」としてのスタイリング

フォーシルはファッションを、セルフケアのためのその他のちょっとした行動になぞらえる。新しいヘアスタイルや、新しいリップスティックがあなたの気分を引き上げてくれるように、適切な服は、私たちのエネルギーをリセットしてくれる。

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編集=木内涼子

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