TLK-150は完全な潜水艇とは言いがたく、水上に突き出したマストに探知や通信を頼る。それでも胴体を水中に沈めれば、ウクライナが非常に効果的に用いてきた高速の無人水上艇よりも、はるかに発見されにくくなる。小型弾頭がどれほどの損害を与えるのかについては、水面下の場合であっても疑問の余地があるものの、TLK-150はUUVを兵器化する初期の試みのひとつだったとみられる。より大型で優秀な設計がその後すぐ登場した。
深海に潜むモンスター
2024年、トロカの開発元はこの水中ドローンのファミリーについて語っていた。TLK-150に加え、「TLK-400」と「TLK-1000」が開発されていることが明らかにされた。名称にある数字は、どうも胴体の直径をセンチメートル単位で表しているようだ。
この時点で、TLK-150は弾頭重量が20〜50kgに増強されていた。米国の軽量魚雷「Mk.(マーク)54」とほぼ同等の威力ということになる。戦闘任務の詳細は共有されていない。
TLK-400は全長約12m(編集注:最長6mとする報道もある)で、ハイブリッド推進システムによって航続距離は約1200km、航続時間は60日に達する。TLK-400は完全な潜水艇であり、水深最大300mで潜航可能とされる。標準的な任務は偵察、機雷敷設、通信中継、そしてもちろん直接攻撃となっている。最大500kgの弾頭を搭載でき、米国の重量級魚雷「Mk.48」よりも強力だ。
トロカファミリーの最上位モデルがTK-1000で、弾頭重量は最大5tに達し、TLK-400を大型化したような外観をしている。リビウで今年9月下旬に初めて披露された。標準的な任務は大きな静止目標の破壊や機雷敷設などで、航続距離と航続時間はTLK-400と同じとなっている。
開発元によれば、トロカは高い自律性を備え、ニューラルネットワークベースのAI(人工知能)を活用して探知や航法を行うという。この分野は複雑であり、試験や制約などに関する詳細は公表されていない。もしこれらの水中ドローンがたんにある位置に向かい、機雷を敷設したり爆発したりするだけなら、それほど高度である必要はないかもしれない。


