ウクライナは戦闘用ドローン(無人機)の開発で世界をリードしており、その小型FPV(一人称視点)ドローンやより大型の爆撃ドローンはロシア軍の損害の大半をもたらしている。また、ウクライナは無人水上艇(USV、水上ドローン)でも黒海で目覚ましい戦果を重ねてきた。ウクライナはさらに無人潜水艇(UUV、水中ドローン)の分野にも進出しており、このほど西部の都市リビウで開かれた展示会で巨大な新型UUVを公開した。
These are Ukraine’s new 12-meter underwater drones. And I hope we’ll soon see the Kerch Bridge on fire again.
— Saint Javelin (@saintjavelin) September 19, 2025
The TOLOKA family includes three modifications of the TLK-1000 underwater drone (ranging from 4 to 12 meters), with a range of up to 2,000 km and payload capacity of up… pic.twitter.com/DVzb53ARoH
ウクライナの軍事ニュースサイト「ディフェンス・エクスプレス」によると、この水中ドローンは最大5tの弾頭を搭載でき、機雷の敷設や「大きな静止目標の破壊」を目的に設計されている。これは、ロシア本土と占領下のウクライナ南部クリミア半島に架かるケルチ橋(クリミア橋)に対する直接の脅威になると思われる。
古くて新しい無人潜水艇
無人潜水艇は何十年も前から存在する兵器であり、魚雷を除くとその歴史は1950年代にさかのぼる。多くの海軍が形も大きさもさまざまなUUVを各種任務用に運用していて、基本的に地図作成や情報収集、対機雷戦といった支援任務に投入することが多い。米海軍も近年、この分野の取り組みを強化しており、重量240kgの「REMUS(リーマス)600」などを導入している。
米海軍はまた、全長約26mで数カ月航続可能な無人潜水艇「Orca(オーカ)XLUUV」の試験も行っている。オーカはより小型の無人潜水艇を発射したり、センサーや機雷を設置したりすることもできるようだ。2017年に開発が着手され、2026年から配備が始まる見通しとなっている。
ウクライナは戦争のため、無人潜水艇に関しても他国より迅速に開発・配備を進める必要に迫られてきた。ウクライナ政府が設立した防衛技術アクセラレーター「Brave1(ブレイブワン)」は2023年4月、「TLK(トロカ)-150」を発表した。米国がUUVの活用に慎重で補助的な役割にとどめてきたのに対して、ウクライナはもっと積極的で攻撃任務にも投入している。TLK-150も例外でなく、約15kgの弾頭を搭載し、実質的にスマートな電動魚雷として機能する。数日にわたって目標を待ち伏せでき、航続距離は100kmある。



