北米

2025.09.29 19:00

わが社の「体験空間」へようこそ。米デザインソフト大手Figma本社を訪ねて

サンフランシスコ市街にあるフィグマ本社。受付ロビーではポップな色彩が出迎えてくれる。

ブランドイメージを空間全体で表現したソファラウンジ。フィグマのロゴと同じ配色!
ブランドイメージを空間全体で表現したソファラウンジ。カーペットのカラーはフィグマのロゴと同じ配色!

ユニークなのは、社内のほとんどの場所が「ユーザー・ベースド」ということだ。例えば、いつもは静かなライブラリーを、DJブースのあるVIPラウンジ風に改造し、パーティを開いたこともある。DJを呼び、ゲストも招いて「皆でバカバカしいほどノリに乗って」楽しんだという。 

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かつてはテック企業といえば、オフィスに卓球台やゲーム機を持ち込むのがお約束だったが、遊び心の解釈にも「フィグマ流」がうかがえる。

「ワークプレイスに完成形はありません。企業の成長や事業内容に応じて、常に進化と変化を続けるものです。だから最初から完璧につくろうとはせず、あえて柔軟なデザインにしたのです」

何より重視したのは、ユーザー(そこで働く人たち)の声に耳を傾けることだ。

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「このオフィスは、わが社のプロダクトとまったく同じ。ユーザーとの共創、クリエイティビティ、そしてこだわりのデザインで成り立っています」

各ワークスペースの間に必ず共有スペースを設けるなど、コミュニケーションを促進する工夫が随所に。
各ワークスペースの間に必ず共有スペースを設けるなど、コミュニケーションを促進する工夫が随所に。
開放感のあるワークスペース。視線ストレスを感じずに作業に集中できるよう、コの字型にデスクを配置。
開放感のあるワークスペース。視線ストレスを感じずに作業に集中できるよう、コの字型にデスクを配置。
書架には従業員のおすすめ本を陳列。
書架には従業員が最近読んだ本を陳列。手書きの熱い推薦コメント付きのカードが添えられている。

フィグマ◎2012年、米ブラウン大学で出会ったディラン・フィールドとエヴァン・ウォレスが創業。「Figmaデザイン」「FigJam」などを提供する。22年、米アドビが200億ドルで買収を発表したが、規制当局の反対により翌年撤回。25年7月、ニューヨーク証券取引所に株式上場。完全希薄化後の時価総額は700億ドル超。

文=清水真佐子 写真=佐々木 康

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