昨年の著者の予測どおり、2025年はAIが日常生活に本格的に入り込んだ年だった。仕事、遊び、学び、そしてほぼあらゆる営みに、その影響は無視できないものになった。
では、ここからどこへ向かうのか。自分は、2026年には長期的な影響が目に見える形で現れ始めると考えている。
これは、医療や教育の水準向上、科学的発見の加速、さらには生活の単純化と効率化など、数えきれない方法で素晴らしい機会を生み出し続けるだろう。
同時に、エネルギーコストの増大や社会的課題、信頼・プライバシー・規制をめぐる問題にも、社会は向き合わざるを得なくなる。
AIバブルははじけるのか? そうかもしれない。しかし2000年のドットコム・バブルも同様に崩壊したが、インターネットの普及を大きく鈍らせはしなかった。経済の観点からいえば、AIに全面的に傾注した企業に対し、それが本当に成長と価値を生み出せるのかを示すよう求める圧力は今後も続くはずだ。
しかし大多数の人々にとって、最も重要な関心は、AIが日々の生活をどのように持続的かつ意味のある形で作り変えていくかという点にあるだろう。
以上を踏まえ、2020年代の後半に向けて、議題の最上位に来ると自分が考えるトレンドを挙げよう。



