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2025.09.26 16:00

銀価格は1オンス100ドルへ、個人投資家が「銀を新たな高み」へ押し上げる

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自分がコモディティ愛好家になるなんて想像もしなかった。長年ずっとコモディティには否定的だったので、金、銅、パラジウム、銀といった金属で、強気な値動きばかりを見るのは不思議な感覚だ。しかし、投資は「自分の考え」ではなく「実際に見えるもの」に基づいて行わなければならない。

もっとも、自分に見えるものが他人に見えるとは限らない。長年にわたり、故友ブノワ・マンデルブロの研究を学んできたが、それは時系列がもつ秘密を明らかにし、私に大きな利益をもたらしてきた。パターンは繰り返される。そうなるべき理由があるからだ。同じプロセスが働き、いわゆる「フラクタル」、つまり自己相似のパターンを生み出すのである。

だから私は金属について熱く語り、過去のチャートのパターンから、銀の価格は1オンスあたり100ドル付近にまで達すると予測している。もし未来が過去と似た展開をたどるなら、過去のパターンを未来の地図のように捉える価値があるだろう。

常識が覆されない限り、貴金属は長期的な強気相場にとどまる可能性が高い。そしてある時点で「取り残されることへの恐怖(FOMO)」が市場を襲うだろう。そのとき銀は最速の馬になる。

個人投資家は巨大な存在だが、彼らを動かすには大きな要因が必要だ。とはいえ、銀はすでに先鋒的な投資家層の注目を集めており、「乙女の金属」と呼ばれる銀への関心は広がりつつある。魔法の数字は1オンスあたり100ドルだ。興味深いことに、それは世界全体の銀の価値がわずか5兆ドル(約748兆円)でしかないことを意味する。これは暗号資産全体より少し多い程度、あるいは「マグニフィセント・セブン」の数社を合わせた価値に過ぎない。

さらに注目すべきは、毎年2万5000トンの銀が採掘されており、これは金の採掘量の約8倍にあたるという事実だ。かつて金と銀の価格比率が8対1だった時代があったが、現在の90対1の比率から、40対1から50対1の比率になってもおかしくない。

私には今後ドルが「軟調」になるのは明らかに思える。ドルの価値下落は、ファンダメンタルズや用途にかかわらずコモディティ価格の上昇に直結する。

いずれにせよ、金が強気トレンドである限り、銀も上昇する。金が勢いを失うまで、銀は拡大し続ける個人投資家の支持を集め、さらなる追い風を享受するだろう。

ディスクレイマー:著者は金、銀、その他の貴金属を保有している。

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翻訳=江津拓哉

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