・背後で操る人
表向きは魅力的だが裏では冷酷。そんな操る人は、他人を犠牲にしてでも自分の目標を達成するために欺きと強要を繰り返す。エミー賞を獲得することもできるほどだ。こうした病的な行動は同僚を互いに対立させ、不安定で混沌とした敵対的な環境を作り出し、自身の有害な行動が目につかないようにする。
・逃げがうまい人
マフィアのボス「テフロン・ドン」のように、逃げがうまい人は何事にも動じない。彼らには非難をそらし、責任を否定し、後始末を他人に任せる不思議な能力がある。リーダーは自分が「パフォーマンス中」であることを理由に見て見ぬふりをすることが多いが、このような逃避の文化は信頼を蝕み、後始末を任された人々の間で恨みが生じる。
有害な行為の容認が裏目に出る理由
有害なハイパフォーマーは短期的には成果を上げるかもしれないが、その過程で引き起こすダメージは短期的な成功をはるかに上回る。何が起こるかを下に挙げる。
・相次ぐ離職
優秀な人材が去っていく。あなたのチームを支えている人たちは、他の機会を追求するとか、家族と過ごすとか言うかもしれないが、理由は何であれ、あなたがリーダー失格であるために去っていく。有害な「スター」をサポートすることは、あらゆるレベルで破滅的な失敗へと向かう、滑りやすい坂道に踏み出す一歩だ。
・カルチャーの喪失
有害な従業員はチームカルチャーを急速に蝕み、誰もそこに身を置きたくないと思う環境に変えてしまう。彼らの行動を容認することは、有害であることは容認されるというメッセージを発信することになり、仕事への意欲の喪失や不信感を助長し、ネガティブな行動の余波が周囲に及ぶ。
・イノベーションの抑圧
害は心理的な安全性を破壊する。安全性が感じられなければ従業員はアイデアを共有したりリスクを冒したり、あるいは発言したりすることをやめてしまう。有害なチームメンバーやそうした事態に対処できないリーダーはイノベーションや敏捷性、創造性がまったくなくなるという悪夢を作り出す。
有害な人物を増殖させない方法
有害なハイパフォーマーの行動を管理するのは簡単なことではない。収益に大きく影響する場合は尚更だ。リーダーには自覚と勇気、そして健全なチーム文化へのコミットメントが必要だ。そう、あなたは部下のために立ち上がらなければならない。以下にチームを第一に考える方法を紹介しよう。


