本当にやるべきこと
従業員にリーダーシップの潜在力があるかを見極める際は、感情知能(EQ)を重視すべきだ。
・きちんと傾聴できるか
・対立をどれだけうまく処理できるか
・チームメンバーを指導、育成しているか
・システム思考のアプローチを持っているか
・自分が注目されなくても、他者の成功を喜べるか
・プレッシャー下で粘り強さを発揮できるか
・他者を成長させることにどれほど注力しているか
さらに、初めてマネジメント職に就く人には、強力なコーチングとメンタリングを必ず提供すべきだ。
そして最後に、トップパフォーマーが必ずしもリーダーである必要はないと認識することだ。優れた従業員だからといって、昇進が唯一のキャリアパスとは限らない。組織内で横方向に異動したり、専門家として活躍したりすることで、むしろ幸福で貴重な存在となる人もいる。
企業は、将来マネージャーになるべき人材の見極め方と、彼らの支援の仕方を再考すべきである。
忘れてはならないのは、Z世代が大量に労働市場に参入していることだ。ミレニアル世代はすでに管理職に就いており、10年後にはZ世代が労働人口の多数を占め、未来のリーダーやマネージャーとなる。
今、リーダーシップ開発にどう取り組むかが、10年後あるいはそれ以上先の組織の姿を決定するのである。


