1. ガボンバイパーは、おそろしく見つけにくい
ガボンバイパーは変装の名手だ。林床とよく似た、茶色や黄色、紫色の複雑なダイヤモンド形の模様のおかげで、周囲に違和感なく溶けこめる。
このカモフラージュはおそろしく巧みであり、熟練の爬虫類学者でさえ、自然な生息環境にいるガボンバイパーを見つけるのに苦労するほどだ。
うっかり近づきすぎてしまう獲物を待つあいだ、葉っぱの形をした幅広の頭と平たい体は、ほぼ完璧に静止した状態を保つ。長時間にわたって動きを止めていられる能力とカモフラージュ模様のおかげで、獲物からも捕食者からも、ほとんど見つかることがない。これは、狩りの際に大きな利点になる。
このヘビは、活発とはとても言えない。彼らののろのろとした動きは、エネルギーを節約するための適応である可能性が高い。一方、その攻撃は非常に素早く、それ以外の時とは著しい対照をなす。
2. ガボンバイパーの毒は、強力なだけでなく、大量に注入される
オーストラリアに生息するナイリクタイパンや、インド四大毒ヘビの1つで、出血毒があることで知られるラッセルクサリヘビなどの毒ヘビは、極めて強力な毒を持つ。だが、ガボンバイパーが際立っている点は、毒の強力さではない(その毒は、最も強力な毒というわけではない)。
ナイリクタイパンは、ひと咬みで約44~110mgの毒を注入する。これは、数人の人間をじゅうぶんに殺せる量だ。ラッセルクサリヘビは、ひと咬みで約21~268mgを注入する。だが、ガボンバイパーはその両者を上まわり、なんと200~1000mgもの毒をひと咬みで注入する(人間の致死量は60mgとされる)。さらにおそろしいことに、一部の情報源によれば、1回の採毒で最大2gの乾燥毒を得られることもあるという。/p>
この驚くべき毒の量の裏にある理由は、それほど意外なものではない。ガボンバイパーの毒腺は極めて大きい。これほど大量の毒をたくわえて注入できる能力には、それが大きく貢献している。


