国の順位が、社会状況を反映しているわけではない
すべての国の順位が、社会状況を反映しているわけではない。サウジアラビアやトルコのような国では、有給で働く女性の割合が低い。これは、全体の所得が、より少ない人数で分配されるため、所得そのものの順位より、労働時間に基づく所得の方が順位が高くなることを意味する。
同様に、一部の国は過渡期にある。例えば、イタリアは高齢者が多く、ナイジェリアは就労年齢に達していない若年層が多い。いずれの場合も、少ない労働人口で、それを上回る非労働人口を支えることになる。
この影響が最も明確に表れているのが、ランキング最下位のブルンジだ。驚くことにブルンジでは、人口の大半が17歳未満だ(とはいえ、平均年齢が世界最年少というわけではない。最年少は、年齢の中央値がわずか15歳のニジェールだ)。
この状況は、ブルンジの労働人口の少なさや、賃金水準の著しい低さにも表れている。ブルンジの平均賃金は、スイスのわずか0.15%だ。つまり、物価を調整しても、ブルンジ人の賃金約100人分を合わせてようやく、スイス人1人分の賃金に匹敵するということになる。


