4. 「パフォーマンス反射」の衝動を抑える
恋愛関係における試す行為には多くの人が見逃している隠れたレイヤーがある。良い成績を取る、業績に集中する、権威的な存在に従うなど、何らかのパフォーマンスを通じて愛を獲得して育った人であれば、パートナーの試す行為に無意識に結託してしまうかもしれない。パートナーのクイズは、自分自身を証明し、「A+」を取り、何としてでも「不可」を避けようとするあなたの古い反射神経を活性化させる。
精神力動に関する研究では、過去の傷を解決する努力をしない限り、その傷が現在どのように作用しているかを理解できないとしている。幼少期の養育者が愛情をパフォーマンスと結びつけていた場合、あなたは恋愛関係で過剰な行為に走っている自分に気づくかもしれない。過剰に説明し、過剰に記憶し、過剰に提供する。その結果、なぜそうした行為を取っているのかに注意を向けるのではなく「試験を受ける側」の役割を演じ続けるため、試す行為がずっと続いてしまう。
このような役割を演じることをやめる方法は以下の通りだ。
・相手のテストを「完璧にクリアしたい」と思う瞬間に気づく。心の中でその瞬間に名称をつけて「これは私の古いパフォーマンス反射だ」と認識する
・自分を証明する必要性を、本当の存在感を提供することに置き換える。パートナーに完璧な記憶力を示す代わりに、「私は細部まで覚えていないかもしれないが、あなたにとって重要なことを深く気にかけている。もう1度そのことについて話そう」と言うことができる
・自分の中の「学生」を育て直す。「ここでの愛は採点されない」というようなシンプルな自分を落ち着かせる言葉は、パフォーマンスと受容の間の無意識のつながりを断ち切るのに驚くほど強力な効果を発揮することがある
5. 点数制を修復に切り替え、制限を設ける
過ちは避けられないが、その後に修復することができる。相手が言ったことを忘れていたら、謝り、相手を安心させて、次に進む。
だが相手を試す関係では、忘れられた細部はより大きな「事件簿」の証拠となる。「試験失敗」として記録される。このような点数制は親密さにとって致命的だ。
心理学者ジョン・ゴットマンらの研究では、最も安定したカップルは、対立が起きてすぐに、正確には3分以内に対立が制御不能なものになるのを未然に防ぐために素早く修復できるカップルであることが示されている。過ちをなくすことはできないが、過ちが後々、怠慢や無能を示す物語になることを間違いなく防ぐ。
だが、相手を試す関係に陥って身動きが取れなくなってしまうと、解決することなく同じ傷を繰り返し、憤りをエスカレートさせることになりがちだ。
これを防ぐためにできることは以下の通りだ。
・「抜き打ちテスト禁止協定」を結ぶ:不安をテストに見せかけるのではなく、直接その不安を口にすることを互いに約束する。失敗することもあるかもしれないが、その場合は一旦立ち止まり、意図的にリクエストに置き換える
・思い出すのではなく、修復することに集中する:パートナーは「私が言ったことを正確に覚えてる?」と尋ねる代わりに、「忘れ去られた気持ちを修復できるだろうか」と尋ねるべきだ。そうすることですべての焦点が感情面への影響に絞られる
・境目を設ける:慢性的、懲罰的、または操作的な行為はしっかりとした境界線を設定する必要がある。ゴールポストを動かし続けたり、屈辱や支配のために試すことは関係性に害をもたらす可能性がある。そのような場合は専門家の介入が必要かもしれない
要するに、あなたが試される側である場合、あなたのタスクは2つあることを覚えておいてほしい。 相手にそうした行動を取らせている恐れに対して思いやりをもって対応すること、それから蝕むパターンから関係を守る境界線を設定することだ。
もしあなたが試す側なら、あなたのタスクは試験用紙を脇に置き、ただ「怖い。あなたが必要だ」と言って脆弱性をさらけ出すことだ。


