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2025.09.26 18:00

パートナーがあなたを「試す」──心理学者が解説する「解決のための5ステップ」

stockbusters / Getty Images

2. 試す行為を直接的な要求だと解釈する

試す行為はコミュニケーションの形を変えたものであることが多い。「私の話を本当に聞いてくれていたのか知りたい」と言う代わりに、パートナーは「先週私は何て言った?」と尋ねるかもしれない。「私があなたにとって重要な存在であることを再確認させてくれる?」と聞く代わりに「私を愛しているならわかるはずだ」と言うかもしれない。

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もしあなたのパートナーが今、感情面で安全だと感じていないのなら、往々にして助けになるのは「翻訳リスニング」だ。その目的はテストを解読し、根底にあるニーズを表面化することだ。「非暴力コミュニケーション(NVC)」を開発した心理学者マーシャル・ローゼンバーグは、ほとんどの批判や要求の根底には普遍的な人間のニーズがあると強調した。注意を向けてもらいたい、安心したい、属したいというニーズだ。

翻訳リスニングの実践方法を紹介しよう。

・試されたき、立ち止まって「パートナーは今、何を恐れているのだろう。どんな安心感を求めているのだろう」と自問する

・試されていることに対してではなく、ニーズに応える。例えば、相手の言葉を正確に繰り返そうと躍起になるのではなく、「あなたが共有してくれたものを、私が本当に大切にしていることを知りたいみたいだね。私は大切にしているよ。私がそれを見逃さないように、最も重要だと感じる部分を教えて」と言ってみてはどうだろう

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こうすることで、会話はテストからニーズについての対話へと変わる。試されるたびに相手を喜ばせるという意味ではない。むしろ、間接的なコミュニケーションを、より正直で関係性のあるものに置き換えるのだ。

3. 推論する前に神経を落ち着かせる

恋愛関係における抜き打ちテストがたとえ短いものであっても、なぜこれほどまでに緊張するのか不思議に思ったことはないだろうか。その答えは科学的なものだ。私たちの脳は、社会的脅威に対して絶妙に敏感だ。ポリヴェーガル理論の研究によると、私たちの神経系は恋愛関係における安全や危険の合図を常にスキャンしている。たとえ明確な対立が起こっていなくても、試されることで脅威に対する反応が活性化し、体が監視と判断をし始める。

不安が高まった瞬間は神経系が厳戒態勢にあるため、論理的な推論がほとんど働かなくなる。一方、テストを受ける側であるあなたは、反射的に守りたい、証明したい、引き下がりたいという衝動に駆られるかもしれない。

感情を調整するささやかな儀式を取り入れることは、状況をコントロールする良い方法だ。その方法をいくつか紹介しよう。

・30秒のリセットを行う:お互いに向き合い、ゆっくり3回呼吸をし、「私はここにいる」「私たちは同じチーム」といった心を落ち着かせるフレーズを1つずつ言う

・反応する前に小休憩をとる:テストのような質問に答える前に3秒間沈黙する。これは自動的な防御反応を抑え、落ち着きを示す

・安心感が得られるありきたりな儀式を作る:特定の目的のためのテストではなく、気遣いを示す一貫した方法(毎日の様子うかがい、おやすみのメール、毎週のデート)を同意のもとに作る。信頼関係を築くという点で、つながりのためのありきたりの些細なジェスチャーは大袈裟なものに勝る

最初に神経系を落ち着かせることで、不安の根源に実際に対処する会話を持つ余地が生まれる。

次ページ > 4. 「パフォーマンス反射」の衝動を抑える

翻訳=溝口慈子

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