エリック・トランプ
純資産:7億5000万ドル(約1108億円)
昨年、彼の推定資産は4000万ドル(約59億1000万円)だったが、彼は兄弟の中でも暗号資産から最も収益を得た人物だ。主にアメリカン・ビットコインという名の暗号資産マイニング企業が彼の収益源である。同社は今年3月に共同設立され、9月初旬に上場したことで一時彼をビリオネアに引き上げた。その後熱狂は冷めたが、7.5%の彼の持分は今なお5億ドル(約700億円)の価値を持つ。さらに彼はワールド・リバティ・ファイナンシャルのトークン販売収益の10%を得たとされる。
また、兄のドナルド・トランプ・ジュニアと共に中東を訪れ、カタールに一族の名を冠したゴルフリゾートを建設する契約を結ぶなど、新事業を展開している。2024年7月時点で、兄弟は一部ライセンス事業の利益の20%を分け合っている。
ドナルド・トランプ・ジュニア
純資産:5億ドル(約700億円)
ドナルド・トランプ・ジュニアが保有するアメリカン・ビットコインの持ち分は少なめだが、彼はワールド・リバティ・ファイナンシャルの共同創設者を務めている。エリックと共に8月にSPAC(特別買収目的会社)を設立し、テクノロジー、ヘルスケア、物流分野での買収先を探している。
また、反ESGを掲げる1789キャピタルと提携し、反ウォーク(反リベラル)分野で積極的に活動している。加えて、パブリック・スクエア(反ウォーク・反中絶のオンライン市場)、グラブ・ア・ガン(オンライン銃販売)、トゥルース・ソーシャルの親会社など、彼は複数の企業で取締役を務めている。彼の資産は、昨年の推定資産5000万ドル(約73億8800万円)から大幅に増加した。
バロン・トランプ
純資産:1億5000万ドル(約222億円)
一家で最も若い子であるバロンは、父よりも早く暗号資産に熱中し、ワールド・リバティ・ファイナンシャルの共同設立を後押しした。「彼はウォレットを4つ持っていて、私は『ウォレットって何だ?』と聞いたんだ」と、トランプは2024年9月に行われたワールド・リバティ・ファイナンシャルのローンチイベントで笑いながら語った。
現在19歳で、ニューヨーク大学の2年生である彼は、これまでにトークン販売で推定8000万ドル(約118億円)を得ており、さらに23億枚のトークン(売却制限期間中)を保有している。現時点では取引できないため大幅に割り引いて評価されているが、現在の価格が維持されれば、売却制限が解除された暁にはそれを5億2500万ドル(約776億円)で売却できる可能性がある。


