3. あなたの人格を攻撃することなく反対意見を言う
2人の人間がすべてにおいて意見が一致することはない。意見の相違は、どのようなタイプの関係でも自然なことだ。だが対立している最中にどこに焦点を当てるかは重要だ。
もしパートナーがあなたの行動ではなく性格を批判するなら、意見の相違は建設的なものでなくなり、尊敬の念は薄れ始める。
批判、守りの姿勢、拒否、軽蔑という4つの要素
恋愛関係の分野で最も影響力のある2人の心理学者、ジョン・ゴットマン博士とジュリー・ゴットマン博士は、その広範な研究で離婚に最も強く関連する4つの破壊的パターンを特定した。これらは有名な「黙示録の四騎士」として知られるようになった。4つの要素は批判、守りの姿勢、拒否、軽蔑だ。
4つのうち、あざけりや呆れ顔、皮肉、上から目線などによる軽蔑は離婚を予測する唯一最強の要因だった。
軽蔑の危険性は、その力学を転換させてしまうことにある。「私たちは問題を解決している」から「あなたが問題」に焦点が移ってしまうのだ。
ジョン・ゴットマンと同僚らは画期的な研究で、新婚カップル100組以上の夫婦間の対立についての話し合いを観察した。3分間隔で表される感情を追跡し、さらに6年間にわたってカップルを調査した。
その結果、夫婦の対立の始まり方、特に最初の3分間が「夫婦がその後一緒にいるか、それとも離婚するか」を強く予測することが分かった。
批判や軽蔑、守りの姿勢で対立が始まったカップルは別れる可能性がはるかに高かった。逆に、穏やかで建設的なトーンで対立が始まったカップルは安定を保つ可能性が高かった。
あなたの人格を攻撃することなく意見の相違を明らかにする
「あなたがあんな態度をとったとき、私は傷ついた」などのように、意見の相違が特定の行動に集中しているときは問題解決と理解の余地がある。
しかし「あなたは自分勝手だ」「あなたはいつもこうだ」といった言い回しで人格攻撃に焦点が移ると、対立は解決どころではなくなる。
あなたの人格を攻撃することなく意見の相違を明らかにできるパートナーは、あなたを1人の人間として尊重しているのだ。言い争いに「勝つ」ためだけにあなたを貶めることはないことから、それは深い尊敬の表れなのだ。
相互尊重を育む
恋愛関係における尊敬の念は、些細なしぐさにみられることが多い。見過ごされがちかもしれないが、その影響はあなたが思っている以上に大きい。長い目で見れば、それはあなたが関係においてどれだけ安全で大切にされていると感じているかを予測する材料となる。このような資質を意識的に認識することで、愛を当然視する考えから、パートナーが気遣いを示す方法を本当に大切にする考え方へと変わる。
尊敬の念は良きパートナーが最低限提供すべきものだ。それは健全なつながりを可能にする基本的な行為だ。壮大な愛の表現や深い親密さはこの土台の上に築かれるものであり、尊敬の念が絶えずあるときに自然に生まれる。
同時に、尊敬は双方向のものであることを心に留めておきたい。繰り返し自分の行動を振り返ることを学ぶことだ。同じ原則を体現し、注意深く耳を傾け、感情を管理し、意見の相違に建設的に関与することで、相互の感謝と信頼のサイクルを強化することになる。尊敬は単なる基準ではなくなる。双方が自然に相手を尊敬するとき、愛は真に持続可能なものとなる。


