考察:判断基準は日々の現実
全体を見渡すと、1つの大きな傾向が浮かび上がる。それは、お金がこれまで以上に重要視されているということだ。「ここ数年、経済・金融の不確実性がランキングにますます反映されている」とチュドバは指摘する。「個人資産管理の指標で高評価を得ている国々が、総合ランキングでも上位を占める傾向が強まっている」
今年のランキングで幸福度が高いと外国人が評価した上位の国は、サウジアラビアを除き、すべて個人資産管理の指標で上位15カ国に入っていた。チュドバによると2022年には重複率は50%程度だったという。
この結果は、住みやすい国かどうかの判断基準になるのは絵葉書のような美しい景色ではなく、日々の現実であることを示している。「お金をめぐる判断が重みを増しており、外国人が受入国での生活のさまざまな側面を評価する際により重要な役割を果たしている」とチュドバは語った。
2025年、外国人にとって世界で最も住みやすい国
1. パナマ
2. コロンビア
3. メキシコ
4. タイ
5. ベトナム
6. 中国
7. アラブ首長国連邦(UAE)
8. インドネシア
9. スペイン
10. マレーシア
11. オマーン
12. サウジアラビア
13. フィリピン
14. キプロス
15. ブラジル
16. ケニア
17. ポルトガル
18. ルクセンブルク
19. オーストラリア
20. カタール
21. チェコ
22. オランダ
23. オーストリア
24. ベルギー
25. デンマーク
26. マルタ
27. フランス
28. アイルランド
29. スイス
30. ハンガリー
31. ポーランド
32. シンガポール
33. 日本
34. ギリシャ
35. 南アフリカ
36. 米国
37. イタリア
38. スウェーデン
39. ノルウェー
40. カナダ
41. 英国
42. ドイツ
43. フィンランド
44. 韓国
45. トルコ
46. クウェート


