中南米の魅力
トップ3は中南米の国が独占した。2位のコロンビアは2024年の5位から躍進。現地の外国人居住者は、家計・個人資産管理の面での高い満足度(世界平均の54%に対し81%)、手頃な住宅価格、社交・社会生活の充実を理由に挙げている。とはいえ治安と政治的安定性は依然として懸念材料であり、生活の質についての指標のみを抽出したランキングでは上位に食い込めずにいる。
2022年、23年と連続で1位を獲得していたメキシコは今年、3位に入った。フレンドリーで外国人に開かれた文化が評判なだけあって、定住のしやすさでは今回も1位に輝いた。現地在住の外国人は、地元民の友人を作りやすく、居心地がよく、活発な社会生活が楽しめると報告している。家計・個人資産管理の面でも健闘しているが、治安と大気汚染が生活の質の指標で足を引っ張っている。
「ランキング上位を独占した中南米3カ国は、定住しやすさの指標でもトップ3を占めた」とチュドバは語った。「現地在住の外国人は、地元住民の親しみやすさを高く評価している。歓迎されていると感じ、地元の文化に溶け込んだり友人を作ったりしやすいと思っている」
アジアの新星
トップ10の半数はアジア諸国が占め、4位にタイ、5位にベトナム、6位に中国、8位にインドネシア、10位にマレーシアが入った。いずれも個人資産管理の指標で際立った評価を得たほか、生活費の安さとコストパフォーマンスでも上位10カ国にランクインした。回答者からは、住宅が探しやすく安価な点も外国人居住者にとって大きな魅力だとの声が上がった。
中国がトップ10入りしたのは大きなニュースだ。昨年は19位だった。2024年から25年にかけて中国在住の外国人にとって最も大きく変化した点は何かといえば、チュドバは「調査のほぼ全項目で改善がみられたが、最大の躍進は就労の指標に表れている。24年の30位からトップ10(9位)に躍進した」と語る。「外国人から見てキャリアの見通しが明るくなり、雇用の安定性も前年より高まり、労働時間やワークライフバランスさえも好転している」
最も順位を上げた国
地中海の2つの小国が劇的な大躍進を見せた。キプロスは順位を22個上げて19位、マルタは20個上げて26位となった。両国とも外国人の就労と個人資産管理の指標が改善しており、経済の好調ぶりや雇用機会の増加、ワークライフバランスの向上を反映している。
21位に入ったチェコも18個順位を上げ、躍進を遂げた。余暇環境の充実、治安の改善、デジタルサービスの向上により、生活の質の指標で初めてトップ10に入った。
アイルランドも順位を17個上げた。住宅や医療分野での課題が残る中、キャリア形成の機会拡大とリモートワーク新法が追い風となった。


