リーダーシップ

2025.09.25 14:00

チームが負の連鎖に陥った! 復活に向けリーダーが実行すべき「6ステップ」

Shutterstock.com

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激しく変化するチームマネジメントの現場では、多くのチームが、ネガティブな行動や結果が連鎖する破壊的な負のサイクル「ドゥーム・ループ(doom loop)」に陥ってしまう。にもかかわらず、そうした事態に対処できる準備が整っているチームは稀だ。

ドゥーム・ループでは、一連の負のサイクルが増幅されていく。チームの進歩がたちまち妨げられ、士気が徐々に低下し、目標の達成が危うくなる。ドゥーム・ループのこうした本質を理解し、その兆候を見極め、その悪循環からうまく抜け出す方法は、チームのリーダーやメンバーが学ぶべき不可欠なスキルだ。

否定的なループが始まるきっかけ

いったんドゥーム・ループに陥ると、チームは、否定的な行動や決断、結果が互いに作用し合う危険な状況に直面し、ひたすら悪化していくサイクルが生まれてしまう。この現象は、重要なプロジェクトが失敗したり、リーダーシップが変わったり、景気低迷などの外圧がかかったりといった出来事を機に始まることが多い。

こうした出来事は、恐怖心や疑念、心許なさを心に植え付け、業績や士気の低下、コミュニケーションの不足、責任転嫁の文化を招くことがある。これらの兆候は、ドゥーム・ループが起きていることを示すだけではなく、状況を悪化させ、そこから抜け出すことを困難にする。

(1)ドゥーム・ループが起きていると認めること

その克服に向けた第1歩として何よりも重要なのは、ドゥーム・ループが起きていると認めることだ。チームはたいてい、自らが苦境に陥っていることをひたすら否定する。しかし、否定しても、負のサイクルを長引かせるだけだ。

例えば、あるソフトウェア開発チームは、プロジェクトの納期に頻繁に遅れているが、その原因を、チーム内の機能不全ではなく、外部要因のせいにしているかもしれない。

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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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