EV失速の米国と脱炭素進む欧州・中国、ボルボは素材リサイクルで逆境越えるか

ボルボのチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)のヴァネッサ・ブターニ(C)VOLVO

ボルボのチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)のヴァネッサ・ブターニ(C)VOLVO

スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズは販売規模で世界大手に及ばない。しかし、同社のチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSO)であるヴァネッサ・ブターニは、金属素材やバッテリーの積極的な再利用、そして二酸化炭素(CO2)を排出しない工場の導入を進めている。彼女は、ボルボが循環型ビジネスの先導役となることを目指しているのだ。また米国ではトランプ政権が電気自動車シフトを後退させ、排ガス規制や環境規制を緩和する動きがある。その一方で、欧州や中国では自動車各社が脱炭素競争を加速させている。そうした国際競争の中で、ボルボはどのように存在感を打ち出そうとしているのか。

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ボルボのブターニCSO、工場のCO2排出削減・アルミや鋼など素材リサイクルを拡大

昨年の販売台数が80万台未満のボルボは、自動車業界では比較的小規模だ。しかし、サステナビリティに関する野心ははるかに大きい。

同社は車両の電動化に加え、工場をカーボンニュートラルに転換し、水の使用量を50%削減することを目指している。さらに、2030年までに新車部品の35%をリサイクル素材にするという、業界最先端の目標も掲げた。ボルボは、最終的には2040年までに完全な循環型ビジネスへの移行を目指している。

フォーブス「サステナビリティ・リーダーズ」リスト(9月18日発表)に選出されたヴァネッサ・ブターニは、「ここにこそ私たちが社会に影響を与えられる領域がある」と述べている。「この会社は、規模こそ小さいが、持っている野心や受け継いできた伝統、顧客やステークホルダーから求められていることを踏まえて、道を切り開いていきたいと考えている」と彼女は語る。

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翻訳=上田裕資

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