日本人の多くが抱える英会話への苦手意識。その原因について、最速英語習得の専門家である川﨑あゆみさんは、日本人の多くが英語の組み立て方を教わっていないことを指摘します。
そこで川崎さんが提唱するのが「3ます英語」。①「主人公が」②「どうする」③「何を」という3つのますに単語を入れていくことで、思ったことを英語にできるようになるメソッドです。このメソッドの土台には、川﨑さんがアメリカに留学した際に英会話で大いに苦戦した経験があります。異国の地で困り果てたなか見えた突破口とは?
川崎さんの著書『思ったことを英語にできる 3ます英語』(サンマーク出版)から一部引用・再編集してご紹介します。
英語と日本語では、そもそも「思考の型」が大きく違う
「英語は難しい。終わりのない修行のようだ」
「単語やフレーズを暗記しても、いざとなると出てこない」
「文法を復習したのに、話そうとすると混乱する」
「いろいろ試してみても結局、話せない」
このような声を、私は何千回も耳にしてきました。
けれど断言します。それらは決して、あなたの努力不足でも才能がないからでもありません。ただ、英語の組み立て方がわかる「思考の型」を教わらなかっただけなのです。
これは、スポーツで言えばルールを知らずに試合をしているようなもの。ルールがわかった瞬間に一気に取り組みやすくなることがありますが、英語も同じです。
英語の「思考の型」は、「誰が→どうする→何を」と構造はシンプルながら、ネイティブが英語を組み立てる際にほぼ無意識に使い続けているものです。この型を意識するだけで、伝わる英語が自然に出てくるようになり、思ったことを英語で表現できる未来が手に入ります。
なぜ、そう言い切れるのか。それは、私自身が「思考の型」を身につけて英会話力ゼロから英語ネイティブと仕事をするまでになっただけでなく、これまで留学生のサポートを含め、国内外で小学生から80代まで5000名以上の学習者さんが「思考の型」で上げた成果を見てきたからです。



