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2025.09.22 11:30

ドナルド・トランプ大統領、本当の資産額は?

IAB Studio / Shutterstock.com

トランプの不動産投資:12億ドル(1780億円)

・6 East 57th Street
総額:1億4800万ドル(約219億円)
負債:0ドル
純資産価値:1億4800万ドル(約219億円)
保有内容:2079年と2094年に満了する小売の借地権2件

オンラインショッピングは、ここに代表される物件を直撃した。きらびやかな5番街至近の6万5000平方フィートの空間で、かつては世界でも最も人通りの多い小売立地の1つだった。しかし、パンデミック後の高値の売買が楽観論をもたらした。

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・1290 Avenue of the Americas
総額:14億ドル(約2070億円)
負債:9億5000万ドル(約1410億円)
純資産価値:1億3700万ドル(約203億円)
保有内容:オフィス・小売の30%持分

元大統領は、トランプ・タワーから南へ5ブロック、西へ1ブロックに位置するこのマンハッタンの超高層ビルに持分を持つが、建物の管理権は持たない。運営はVornado Realty Trust(ヴォルナド・リアルティ・トラスト)のCEO、スティーブン・ロスが担い、彼は2016年のトランプ陣営の経済諮問評議会にも名を連ねた。

・555 California Street
総額:16億ドル(約2370億円)
負債:12億ドル(約1780億円)
純資産価値:1億2000万ドル(約178億円)
保有内容:3棟からなる複合体の30%

トランプと共同出資者のVornado Realty Trustは、1期目の直後にサンフランシスコのタワーを借り換え、負債残高を倍以上に増やした。Vornadoは新ローンの変動金利をヘッジしたが、トランプは当初、自己負担分を変動のままにし、数百万ドルのコストを被った。

・トランプ・タワー
総額:2億1500万ドル(約318億円)
負債:1億ドル(約148億円)
純資産価値:1億1500万ドル(約170億円)
保有内容:オフィスと小売

フォーブスの記録分析によれば、トランプはトランプ・タワーの面積について虚偽の申告をしていた疑いがある。オフィス・小売は24万6000平方フィート(約2万2900平方メートル)と主張してきたが、登記上は23万5000平方フィート(約2万1800平方メートル)であり、そのうち5万3000平方フィート(約4900平方メートル)はエレベーター、共用トイレ、機械室など価値の低い共用部分である。

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トランプ・タワー(Massimo Parisi / Shutterstock.com)
トランプ・タワー(Massimo Parisi / Shutterstock.com)
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翻訳=酒匂寛

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