今日の多様性に富んだ火成岩は、再融解、吸着、水との反応、化学元素の交換などの、地殻内で発生し、プレートテクトニクスによって促進される複雑なプロセスの結果として形成される。だが、40億年以上前はプレートテクトニクスがなかったため、地球の岩石の多様性ははるかに低かった。
カークランドの研究は、初期の地質学者が「花崗岩問題」と呼んだ問題に対する興味深い答えを提供している。
「渦状腕のような密集領域では、重力の影響が増加することで太陽系外縁部に分布する氷に覆われた彗星が擾乱を受け、その一部が弾き出されて地球に衝突する軌道に乗せられた可能性がある。その結果として発生した隕石衝突によって膨大なエネルギーが放出されたことにより、地球の表層の一部が融解し、特に水が豊富な環境と相互作用した場合に、より複雑多様なマグマを生成した」と、カークランドは説明する。
「地球の地質学的進化は、より広範囲の銀河環境と切り離しては理解し得ないことを、今回の研究は浮き彫りにしている」と、カークランドは結論づけている。
今回の論文「From the grain to galactic scale; Milky-Way neutral hydrogen and terrestrial zircon oxygen support coupling of astrophysical and geological processes over deep-time」は専門誌Physical Review Researchに掲載される予定。論文の概要はここで参照できる。
追加資料とインタビューはカーティン大学より提供された。


