キャリア

2025.09.21 16:00

TikTok最新トレンドは「目標に向けた集中」、キャリア達成に活かす実践法「5選」

Shutterstock.com

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TikTokの最新バイラル・トレンドは、ダンスでもミームでもない。「Great Lock In(目標に向けた集中)」だ。これは、9月から12月までを、いわば過集中モードで過ごすことを意味する。1年の最後の数カ月を使って、自己向上と野心的なキャリア目標に取り組むわけだ。

このフレーズは、Z世代のクリエイターたちが使い始めたものだが、この概念はTikTokの枠をはるかに超えて響いている。秋は、米国では新学年が始まる季節であり、しばしば自然な「再出発」の時とみなされる。プロフェッショナルにとっては、自分をリセットし、集中力を高める理想的な時期といえる。心理学者は、誕生日や季節の変わり目など、新たな挑戦への意欲をかき立てるようなこうした区切りを、時間的ランドマークと呼んでいる。

「Great Lock In」は、Z世代だけでなく、ミレニアル世代やX世代、ベビーブーマー世代にもアピールしている。ユタ・バレー大学の最近の研究によると、興味深い仕事と、成長のチャンスは、世代を問わず、仕事の満足度に関する最も強い予測因子の1つであることがわかった。

多くの従業員が常に挑戦とパーパス(長期的目標)を切望しているが、「Great Lock In」は、昇進の準備、キャリアの方向転換の模索、副業への第1歩など、キャリア目標を再検討し、勢いをつけ、1年を力強く締めくくるチャンスになる。検討すべき5つのキャリア目標を、以下で紹介していこう。

1. キャリアロードマップの再検討と評価

「Great Lock In」のポイントは「フォーカス」であり、プロとして自分の軌跡を評価する絶好の機会になる。

自分は、年初に設定したキャリア目標の達成に向けて順調に進んでいるだろうか? その目標は、今も自分が望んでいるものと一致しているだろうか?

Gallup(ギャラップ)の調査によると、「仕事に本気で取り組んでいる」と答えたのは米国の従業員の31%にすぎない。その理由の1つは、自分のパーパスから外れていることだという。新年を迎える前に、自分の進むべき道を再確認することは、再調整に役立つ。

実際の例

ミレニアル世代のあるプロフェッショナルは、昇進を目指してこの1年間をスタートさせたが、他の部署への異動で身に付く新しいスキルに関心を持ち始めるかもしれない。X世代のあるマネージャーは、後継者育成計画や、ワークライフバランスの改善に重点を移したいと考えるかもしれない。

今日からやれること

今後90日間のキャリアに関する優先順位の上位3つを書き出そう。重要度の高いものから順に並べ、それぞれの実現のために取り組む時間をカレンダーに確保しよう。

例えば、昇進が最優先事項であれば、上司と毎週面談を行い、期待されていることを明確にしよう。信頼できる先輩や同僚とリストを共有し、説明責任を果たし、必要に応じて調整しよう。

次ページ > 2. 「毎日の習慣」を通して、一貫性を構築する

翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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