動画シフト加速のアマゾン 600億円でデータ変換企業を買収

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アマゾンは9月3日、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)がモバイル動画ソリューション企業、エレメンタル・テクノロジーズを買収すると発表した。

詳細は正式には発表されていないが、テクノロジー専門メディアの The Informationは、今回の買収額は5億ドル(約595億円)と伝えている。2006年に創業したエレメンタル・テクノロジーズは多様なデバイスやプラットフォーム向けに、動画ストリーミングサービスのバックエンドを提供している。

「エレメンタル社はアマゾンの発明にかける情熱と、顧客第一主義ポリシーを共有してくれる企業だ」とAWSの副社長、アンディ・ジャシーは声明で述べている。
「今回の提携により、メディアやエンターテイメント企業向けにさらに進化したテクノロジーを提供していく。新たなインフラを構築し、動画サービスをこれまで以上にハイブリッドでクラウドな方向に進化させ、視聴者に新たなユーザー体験をもたらしたい」と語っている。

ポートランドに本拠を置くエレメント社は、これまでの社名を変えず営業を続ける。同社はBBCやスポーツチャンネルの ESPN、HBOなど700以上の企業にサービスを提供している。今回の買収額5億ドルは20年を超えるアマゾンの歴史の中で、5番目に大きい買収となる。アマゾンは昨年、ゲーム動画ストリーミングサイトTwitchを10億ドルで買収している。

文=ライアン・マック(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

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