
年代別に聞くと、雑談の機会が減ったと感じてるのは20代よりも50代が多く、雑談をしなくてもよくなった(トップ10の4位)、つまり雑談を煩わしいと思っていた人は50代より20代が多い。ところが、「報連相」や雑談を意識して増やそうとしているのは若い世代だった。若い人たちは、職場における上司との雑談の重要性は理解しているが、内容やタイミングに問題を感じていると推測できる。
トップ10の3位は「視線を気にしなくなった」だ。オフィスでの不要な緊張感を示唆している。男女別では、女性のほうが視線を気にしていて、雑談を負担に感じているのも女性のほうが多いものと思われる。

この調査から、部下と上司の適切な距離感と節度あるコミュニケーションが生産性を高めるのだとわかる。そうした環境を整えれば、仕事に集中できるオフィスが実現するはず。とはいえ、ほかに代えがたい精神的な解放感があるリモートワークを完全に終わらせることは、一度味わってしまったからにはもはや不可能だろう。


