リモートワークから完全出勤に切り替える企業も多いようだが、リモートワークの快適さを経験してしまうと、なかなか戻れない。それは単に楽だからではない。リモートのほうが生産性が上がると感じる人が多いからだ。なぜなのか。それは、オフィスでの厄介事の代表とも言える上司と部下の人間関係に深い関わりがあった。
ITで地方の活性化を目指しリモートワーク人材エージェント事業などを展開するLASSIC(ラシック)は、20〜65歳のリモートワーク経験者1005人を対象に、リモートワークによる上司と部下の関係の変化に関するアンケート調査を実施し、そのトップ10を発表した。

ナンバーワンは「自分の仕事に集中できるようになった」だった。上司と部下の関係に関するアンケートなので、これは裏を返せば「オフィスでは上司のおかげで仕事に集中できない」と受け取れる。もちろん、部下のせいで仕事ができないと主張する上司も含まれているはずだが、部下の面倒を見るのが上司の仕事なので、上司のほうが分が悪い。
次に多かったのが「雑談する機会が減った」だった。減ってよかったのか悪かったのか、これだけでは判別できない。4位に「雑談をしなくてもよくなった」と雑談に否定的な意見が入っているので、これは雑談の減少を問題視する意見にも受け取られる。



