キャリア

2025.09.25 08:15

キャリアのみならず同僚とプライベートも比較 モチベーション低下5割の現実

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キャリアに悩む社会人の比較対象として「学生時代の同級生・同期」が35%で最多となり、「社内の同僚」が30.4%で続くことが、株式会社エンセッションのた調査で明らかになった。身近な存在との比較がモヤモヤを生み出す構造が明らかになる中、解決策は個人によって異なる実態も判明している。

年収から生活充実度まで何でも比較

何を比較するか内容を見ると、年収・待遇が39.6%で圧倒的に多く、余暇・趣味・家族時間などの生活の充実度(31.1%)、スキル・能力(30%)が続いた。「同期が昇進した」「やりがいのある仕事をしている」といった従来型の比較に加え、「充実した休日を過ごしているように見える」「家族との時間を大切にしている」など、SNSを通じて可視化されやすくなったプライベートの充実度まで比較対象となっている現実が見て取れる。

比較がもたらすネガティブな影響

比較によるモヤモヤがモチベーションに与える影響では、「大きく下がった」が17.5%、「少し下がった」が29.6%で、合計47.1%と約5割の人がモチベーション低下を経験した。一方で「少し上がった」(8.2%)と「大きく上がった」(3.6%)を合わせてもわずか11.8%にとどまり、比較がポジティブに働くケースは少数派であることが判明した。

この結果は、他者との比較が競争心を煽ってポジティブに働くケースは少数派で、多くの場合において精神的な負担となっていることを示している。現代の働き手にとって、他者との比較は成長の原動力というより、むしろモチベーション低下の要因として機能しているのが現実のようだ。

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文=池田美樹

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