想像されるとおり、現在もMTが用意されている相対的に少数の車種は、BMW Mの高性能モデルやポルシェの911および718シリーズなどのスポーツカーが圧倒的に多い。しかし、フェラーリやランボルギーニでクラッチペダルのあるモデルは見つからない。ほとんどすべてのスーパーカーは、普通の人間よりも迅速かつ正確にシフトできる高度に洗練されたATを支持しており、ずいぶん前にMTを見捨てているのだ。
とはいえ、MTを選べる車種はスポーツカーに限らない。米国では2025年現在、2車種のSUV(フォード・ブロンコとジープ・ラングラー)や、さらに中型ピックアップトラック(トヨタ・タコマ)でもMTが用意されている。また、日産ヴァーサは、米国で最も安価な新車としての地位を維持するため、そして122馬力の穏やかなエンジン(でも燃費は良い)の性能を最大限に引き出すために、MTを標準仕様として設定している。
残念ながら、MTの設定がある車種でも、実際にMTが装備されている車両を市場で見つけることは、困難な挑戦となるだろう。MTが組み合わされるのは、特定のエンジンやグレードに限られる場合がほとんどで、販売店もMT車の在庫を(もし入庫したとしても)常に置いておこうとはしない傾向がある。需要があまりないからだ。
最後に、自らギアチェンジしてクルマを運転することを楽しみたい人のために、2025年の今でも伝統にこだわりMTの設定がある車種をご紹介しておこう(2025年9月現在、日本で新車が販売されている乗用車。商用車は省略した。また、限定車や生産終了予定車は、すでに注文受付が終了している可能性もあるので、購入を考えている方は販売店にお問い合わせを)。


