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2025.09.18 08:00

【レビュー】iPhone 17 Pro/Pro MaxとiPhone Airが示す二つの未来

新型iPhone 17、Air、17 Pro

“未来のかけら”を実感できるiPhone Air

iPhone Airの5.6mmという薄さは、6.5インチサイズのディスプレイもあって、まるでカードのように感じられる。165グラムという軽量さも、画面のサイズ感とのキャップからなおさらに軽量で“未来のスマートフォンはこうなっていく”と感じさせるものだ。

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とても薄い一方でグレード5のチタン合金でできたフレームの強度は極めて高い。

iPhone Airの上下端を支えた上で、中央部に60kgの荷重をかけるテストを行うと、明らかにデバイスは曲がってしまうが、負荷を抜くとすぐに元の状態に回復。平らな場所に置くと、まったく曲がっていないことが確認できた。

参考までにジーンズの後ろポケットにスマートフォンを入れたまま座っても、かかる力は最大でも20〜30kg程度。薄さに不安を感じるかもしれないが、実際には一般的なスマートフォンの中では高い強度を持つ。

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iPhone Airはまるでカードのように感じられる
iPhone Airはまるでカードのように感じられる

一方でカメラレンズは1つのみ。

「シングルカメラで大丈夫なのか」という懸念は、もちろん使い方次第だが、4800万画素のFusionカメラは2倍(50ミリ相当)までは大きな劣化なくズームできる。実質的に2つのレンズを使い分けているような感覚だ。

また他のiPhoneが搭載する広角カメラに比べ、最短焦点距離が近いため2倍モードにすれば十分に高い拡大率を得られる。食事などを撮影する際には十分に寄れるレベルだ。加えて超広角レンズを切り出す他iPhoneのマクロ撮影よりも背景がボケやすい。

iPhone Airで撮影。他のiPhoneと最も違うのは近接して撮影した際の奥行き感。スーパーマクロは利用できないが、このぐらいの写真では自然な奥行き感が出る
iPhone Airで撮影。他のiPhoneと最も違うのは近接して撮影した際の奥行き感。スーパーマクロは利用できないが、このぐらいの写真では自然な奥行き感が出る

またA19 Proで格段に高まった推論能力を活用したポートレート撮影は、実に自然な処理となり、従来のAI処理によるボケ効果よりも、自然で境界線が目立たない光学ボケのシミュレーションも美しい光を演出する。

iPhone Airで撮影。ポートレートモードは演算能力の向上でより自然にシングルカメラでのボケ味を作れるように。あとから進度の深さを変えることもできる
iPhone Airで撮影。ポートレートモードは演算能力の向上でより自然にシングルカメラでのボケ味を作れるように。あとから進度の深さを変えることもできる

一方でiPhone Airの最大の技術的挑戦は熱設計だ。

5.6mmという薄さで、A19 Proの性能を十分に引き出せるのか。結論から言えば日常的な用途では、iPhone Airの性能低下を体感することはほぼない。

メール、SNS、写真撮影、動画視聴といった一般的な用途では、高性能なチップによる高い応答性を楽しめる。一方でGPU集約的な処理が長時間続く場合、つまりゲームやベンチマークテストなどでは性能差が現れる。

3Dゲームを30分以上連続でプレイするといった場合は、スタンダードのiPhone 17を下回ることもある。しかし一般的なオンデバイスのAI処理などでは大きな影響は受けないため、あまり大袈裟に捉えるべきではないとも思う。長距離走は不得意だが、短距離走は得意で瞬発力はある。

一方でバッテリー持続時間に関しては、テストの中で大きな不満はなかったが、他モデルが良好なバッテリーパフォーマンスを示すだけに、その差分としての不安はやや感じる。実はiPhone Airでは画面の”常時点灯”が初期設定でオフになっている。これはApple自身がバッテリー持続時間に対して慎重な姿勢を取っていることを示している。

もっとも、日常使用で困るレベルではなく「1日1回の充電」という基本パターンは問題なく維持できるはずだ。

次ページ > オンデバイスAIの未来に向けた布石となるiPhone 17 Pro/Pro Max

編集=安井克至

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