現地では、iPhoneの耐久性評価に使われている機材を使って、商品版のiPhone Airに約130ポンド(約58kg)の負荷をかけるデモを見た。端末の上下端を固定して、中央部分に少しずつ重さを加える「曲げ試験」だ。デバイスが一端、わずかにしなるような状態にはなるものの、評価を終えた端末を手に取ってみると、曲がったり傷ついているところもなかった。連続して負荷をかける耐荷重試験も行っているという。一般のユーザーが普通に使う限り、曲がって壊れることはなさそうだ。
3. eSIMは使い勝手が良くない?
最後にeSIMについて。iPhone 17ファミリーとiPhone Airは物理的なSIMカードに対応していない、eSIM専用のiPhoneだ。2つのeSIMを同時にアクティベーションできるデュアルeSIM対応で、8つ以上のeSIMが保存できる。
おそらく通信キャリアのショップで新しいiPhoneを買う方は、eSIMの設定で困惑することはないだろう。Apple StoreでSIMフリーのiPhoneを購入して、自身でモバイル通信設定を行う方は、利用する通信キャリアが提供するガイダンスをよく確認して行いたい。
筆者はahamoとIIJmioの通信プランを利用している。前者については、物理SIMカードや従来のプロファイル移行手続きを経ずに、eSIM情報を新しい端末に直接書き込めるiPhoneの「eSIMクイック転送」に対応するキャリアだ。後者についてはそれが使えないため、新たにeSIMの発行手続きが必要だった。さらに一度端末にインストールしたeSIMを、他の端末に転送する時にもIIJmioの場合は再度、プロファイルの発行手数料がかかった。
年単位でiPhoneを買い換える時であればそれも致し方ないが、筆者のようにスマートフォンやタブレットを借り受けてレビューする仕事にはIIJmioのeSIMは不向きだと実感した。MVNOによるいわゆる“格安SIM”を使っている方は特に、eSIMサービスの利用方法をよく確認して通信キャリアを選びたい。
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