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2025.09.22 07:15

「価値観のズレ」を仕事に活かす。上司と部下のコミュニケーション術

gettyumages/ kazuma seki

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親と話していて「考えが古いな」と思った経験はないだろうか。価値観の違いは世代間の宿命ともいえるが、実際にどんな点でズレを感じ、どう対応しているのか。

株式会社AlbaLink運営の「空き家買取隊」が実施した 「親との価値観の違いに関する意識調査」から、リアルな声を見ていこう。

【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査期間:2025年8月27日~28日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性335人/男性165人)
回答者の年代:10代 0.8%/20代 20.0%/30代 38.2%/40代 23.4%/50代以上 17.6%

親との価値観の違いランキング

「親との価値観の違いを感じる」と回答した人は、全体の約8割を占めた。また、親との価値観の違いの内容でもっとも多く挙げられたのは「働き方」だった。

「会社に正社員として長年勤めなければならないという親の考え(20代 男性)」「フリーランスへの偏見(50代以上 女性)」「仕事第一で家族や個人を犠牲にするのはおかしい(40代 女性)」という声が上がった。

親世代は「安定した正社員として勤めあげる」ことを重視するが、その子世代は転職やフリーランス、在宅勤務など「働き方を選ぶ自由」を当然と考えている。安定神話の残る親世代の常識と、多様なキャリアを望む子世代の発想が鋭く対立しているようだ。

2位は「男女の役割分担」。家事・育児=女性の役割という親世代の意識も大きな違和感を生んでいる。共働き世帯が増えるなか、親の価値観は子世代から見ると「自分たちのライフスタイルに合わない」と感じるようだ。

3位の「結婚・出産の考え方」で、これもまた普遍的な問題だ。

「結婚して子どもを産むことが正義という母世代の考え(20代 男性)」「女性は適齢期になったら結婚・出産が当たり前(30代 女性)」と、結婚・出産を当然視する親世代の価値観に、多くの子世代が抵抗感を示している。晩婚や非婚を選ぶ人も増える時代に、親の期待は「多様性を認めない圧力」として受け止められいる。

4位は「お金の使い方」、5位は「子育てのスタンス」で、金銭感覚や子育て観の違いも顕著に表れたが、いずれも「親の常識が今のライフスタイルにそぐわない」という不一致が背景にある。

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文=福島はるみ

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