グーグルによる320億ドルのクラウドセキュリティ企業Wiz買収はその規模で注目を集めたが、それはまた世界中の企業で進行中のより深い変化を反映している:セキュリティはもはやIT部門だけの優先事項ではない。それは変革、コンプライアンス、AI戦略に組み込まれたC層の関心事となっている。
企業のテクノロジー購入がどのように進化しているかを理解するため、フォーブス・リサーチは2024年10月に世界中の1000人以上のビジネスおよびテクノロジーリーダーを対象に「2025年企業テクノロジー購入調査」を実施した。
主な調査結果:
- サイバーセキュリティは今後5年間の企業テクノロジー戦略を形作る 最重要の外部要因としてトップにランクインし、リーダーの83%が挙げている—これはAI規制(82%)、イノベーションサイクル(81%)、経済的不確実性(75%)よりも高い。
- 現在、IT部門が59%のテクノロジー購入を主導しているが、これは変化している。2028年までに、企業テクノロジー投資の53%は事業部門によって主導されることになり、購入力学の大きな変化を示している。
- 回答者の87%がC層のリーダーはビジネス戦略に影響するテクノロジー決定に定期的に関与していると述べ、C層幹部の83%も購入委員会に参加していると回答し、42%はベンダーと直接会っていると報告している。
- 84%がデータプライバシーとセキュリティを最重要購入基準として挙げている。
- AIシステムのセキュリティに「非常に満足している」と答えたのはわずか25%である。
- 54%が購入に関する社内調整がより困難になっていると述べており、テクノロジー決定が分散化するにつれて統一されたガバナンスの必要性を示唆している。
このデータはあるパターンを明らかにしている:企業がAIとクラウドへの投資を拡大するにつれて、C層はセキュリティと部門横断的な連携により重点を置くようになっている。
経営幹部たちは人工知能にも強気であり、42%が今年AIと機械学習に大規模な投資を計画している。
しかし、企業が投資している分野と準備ができている分野の間には、拡大するギャップがある。上述の通り、セキュリティの満足度は低く、85%が社内の専門知識の不足をAI実装における主要な課題として挙げている。
保護よりもスピードを優先することでデータが脆弱になる可能性があり、これは企業がセキュリティを最優先し、AIのノウハウに投資することで軽減できるリスクである。



