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2025.09.19 14:00

マッチングアプリにうんざり? Z世代の新潮流「逆盛り」を心理学者が解説

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広まる出会い系アプリ疲れ

出会い系アプリは元来、簡単に相手を見つけられるように設計されていた。だが多くの人にとって、こうしたアプリの使用は疲れるものになっているのが現実だ。

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フォーブスが米国人1000人を対象に2024年に行った調査によると、出会い系アプリユーザーの78%が何らかのバーンアウトを感じていると回答し、こうした人の割合は若い世代で最も高いことがわかった。正確には、Z世代で79%、ミレニアル世代で80%だった。

よくあるきっかけは、繰り返される会話、拒絶、自分を完璧に見せなければならないというプレッシャーなどだった。5人に1人が年齢や収入、趣味などについて嘘をつくなどプロフィールをごまかしたことがあると報告している。盛る、突然連絡を絶つといった行為はさらに疲れを助長する。

このため、多くのユーザーはSNSなどを通じた出会いに幻滅し、パフォーマンスが少ないつながりを求めて逆盛りに走る。

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オンラインとオフラインの魅力をつなぐ

出会い系アプリでは、第一印象はデジタル上で決まることが多い。これは興味を持たせることができる一方で、オンライン上の認識と現実の交流のミスマッチにつながることもある。そこで、逆盛りが重要な役割を果たす。

2019年の研究では、初めて実際に顔を合わせる前に活用するコミュニケーション手段が、どのように魅力に影響するかを調査した。研究者らは、39人の参加者に異性と順番に短時間交流する実験に参加してもらった。

参加者の最初の交流はテキストベースかビデオ通話のいずれかだった。その後、参加者全員が実際に顔をあわせた。研究の目的は、この「様式の切り替え」が社会的・恋愛的魅力の認知にどのような影響を与えるかを調べることだった。また、オンライン上の印象がオフラインに移行したときにそのままかどうかも調べた。

その結果、テキストベースの交流はビデオ通話と比較して、社会的魅力の認知レベルが高いことが示された。だが直接会った後では社会的魅力は続いたが、恋愛という観点からの魅力は低下した。これは、オンライン上の理想化された自己呈示は社会的印象をよくするが、オフラインの現実が期待と一致しない場合には失望を生む可能性があることを明確に示唆している。

これらの結果は、オンラインデートにおける信憑性の重要性を強調している。逆盛りはオンライン上で形成されたポジティブな印象が現実世界での交流に確実に反映されるようにするのに役立つかもしれない。

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翻訳=溝口慈子

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