ケフさんらは、すでに発送が完了しガザへの入国許可を待っている支援物資が、アイエドさんの元に一刻も早く届くことを切望している。その時まで、アイエドさんが動物用の食料や医薬品を現地で購入できるように支援を続けるという。同時に、安全が確保され次第、ガザで直接支援を行う準備も整えている。ケフさんは続ける。
「日本の皆さんに伝えたい教訓は、決して希望を失わず、決してあきらめないことです。アイエドさんは、ガザで最年少の獣医師であるだけでなく、人々と動物の双方のために、日々命をかけて地域社会に貢献しています。私たちは、慌ただしい生活の中で、本当に大切なことを忘れてしまいがちです。もしも私たち全員が少しでもアイエドさんのようになれたら、世界はもっとよい場所になるでしょう」
最後に、アイエドさんから我々にメッセージを受け取った。
「私たちは人間の生存だけでなく、爆撃と飢餓に苦しむ何千もの動物たちの命のためにも戦っています。罪のない動物たちは、声を上げることができませんが、私たちと同じ苦しみを分かち合っています。食料不足、医薬品の不足、そして絶え間ない恐怖です。獣医師として、彼らの希望に満ちた目を見て、私は日本の皆さん、そして世界中の皆さんにただ叫びます。ここに残された命を救うために、どうか力を貸してください。動物への慈悲は、私たちの人間性の最も純粋な形なのですから」
私たちは今、この言葉とまっすぐに向き合っていくべきではないだろうか。
アニマル・ヒーローズ(Animal Heroes):オランダのアムステルダムを拠点とする国際的な動物緊急支援団体。最も困難な状況下で、動物たちをケアする地元のアニマル・ヒーローたちを緊急支援している。これまでに、10の国や地域における戦争、地震、洪水、森林火災の発生時における緊急援助活動を実施している。また、紛争地帯で2つの動物病院を運営。インターネット上で、各プロジェクトの支援を募っている。


