重要ポイント
- テクノロジー株が上昇を牽引、市場全体は週間で明暗分かれる
- 弱い雇用統計が米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測を強める
- IPO、インフレデータ、企業決算が目白押しの一週間に
先週の株式市場は小幅な上昇となり、テクノロジー株が上昇を牽引した。ナスダック総合指数は1%以上上昇し、S&P 500種株価指数は0.3%の上昇となった。ダウ平均株価はほぼ変わらず、ラッセル2000指数は0.3%下落した。しかし、先週の大きなニュースは雇用市場の弱さが続いていることだった。
金曜日の厳しい雇用統計は低調な成長を示し、6月と7月の下方修正は雇用の減速を強調するものとなった。火曜日には雇用に関する1年間の修正値が発表される。多くのアナリストは、当初の予想を大幅に下回る雇用創出数が示されると予想している。実際、一部のエコノミストは3月だけで80万人の下方修正を予測している。これらの修正で投資家にとって明るい材料があるとすれば、それは金融政策だろう。
先週の経済指標、特に雇用統計を受けて、9月の利下げ決定はほぼ確実なものとなった。実際、CMEフェドウォッチツールによると、0.5ポイントの利下げ確率は12%となっている。0.5ポイントの利下げの可能性は極めて低いものの、市場は今年残りの3回のFRB会合でそれぞれ0.25ポイントの利下げを織り込み始めている。これにより2026年に向けて政策金利は3.5%となる見通しだ。今週後半には、水曜日に生産者物価指数(PPI)、木曜日に消費者物価指数(CPI)と、最新のインフレデータが発表される。
経済指標に加えて、今週は株式市場、特に新規株式公開(IPO)が活況となる見通しだ。今週は計6件のIPOが予定されている。後払いサービスを提供するクラーナ(Klarna)は火曜日に取引開始の予定だ。同社は1株35〜37ドルで3,400万株以上を売り出す。これにより13億ドルを調達し、企業価値は140億ドルとなる。ウィンクルボス兄弟が支援する暗号資産取引所ジェミニ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)も今週上場予定だ。ジェミニは1株17〜19ドルで約1,700万株を売り出し、3億ドルの調達を目指している。IPO市場は今年大幅に活況を呈しているが、注意すべき理由もある。サークル(Circle)やフィグマ(Figma)など最近のIPO銘柄は、直近の高値から60%下落している。
今週注目すべき決算発表もいくつかある。オラクルは火曜日の取引終了後に決算を発表する。同社株は今週22ドルの予想変動幅がある。また、ミーム株の元祖であるゲームストップも決算発表を予定している。この決算発表が市場全体にとって重要とは考えていないが、最近のミーム株熱の復活を考えると、何らかの注目を集める可能性がある。
本日は原油価格に注目している。OPEC+は10月から日量13万7,000バレルの増産で合意したと発表した。原油価格はすでに6月下旬から約15%下落しているため、市場が供給増加をどう織り込むかは興味深いところだ。また、9月のオプション満期まで2週間を切った。金曜日に言及したように、トリプルウィッチング(株価指数先物・オプション、個別株オプションの同時満期)を前に今週半ばから何らかの動きが見られる可能性があるため、今後の展開を示唆する変動性に注目していく。いつものように、投資計画と長期的な目標に沿って行動することをお勧めする。



