映画

2025.09.16 10:30

「鬼滅の刃」無限城編、米国でアニメ映画の歴代最高オープニング記録を更新

Craig Barritt/Getty Images for Aniplex of America/Crunchyroll

Craig Barritt/Getty Images for Aniplex of America/Crunchyroll

ハリウッドの業界紙伝えた暫定推計によれば、ソニーピクチャーズ傘下のクランチロールが米国で配給する新作アニメ映画『「鬼滅の刃」無限城編(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba – The Movie: Infinity Castle)』が、今週末の米国内興行収入で7000万ドル(約103億円)を記録し、1999年に樹立された記録を大きく上回って、米国におけるアニメ映画として史上最大のオープニングとなった。

Box Office Mojoの集計によれば、『「鬼滅の刃」無限城編』はすでに全世界で約2億8300万ドル(約417億円)を稼いでおり、そのうち日本が2億1300万ドル(約314億円)超を占め、日本の歴代興行収入で第3位となっている。

本作は、テレビアニメシリーズの完結に対応する予定の三部作の第一作であり、Rotten Tomatoesでは批評家97%、観客98%という高い評価を得ている。

これまでの記録は1999年に公開された『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(Pokémon: The First Movie)』のものだった。同作は1990年代を通じて任天堂のフランチャイズ人気が急騰するなか、3100万ドル(約45億7000万円)を記録していた。

『「鬼滅の刃」無限城編』は、公開初日の9月12日に米国内で推定3300万ドル(約48億6900万円)を上げ、すでに1999年のポケモン映画の記録を抜いていた。

その他の興行収入上位作品は?

Netflixは6月に自社の配信サービスで『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ(Kpop Demon Hunters)』を公開したが、8月にはシングアロング上映(応援上映)として1週末限定で劇場公開することを決めた。この限定公開は短期間ながら興行収入1800万ドル(約26億5000万円)を記録し、Netflixにとって初の全米週末興行収入1位となった。

同作はその後、Netflix史上最も視聴された映画となり、ビルボードのチャート首位を獲得した楽曲も生み出している。『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』はアニメや韓国ポップカルチャーの影響を受けているものの、マギー・カンとクリス・アペルハンスが共同監督を務めた米国制作の作品だ。

『死霊館 最後の儀式(The Conjuring: Last Rites)』は米国内興行収入で2位を維持し、推定2610万ドル(約38億5000万円)を記録した。前週の力強いオープニング(推定8400万ドル[約124億円])から69%減であり、今年これまでで最も好調なホラーデビューを記録した直後だとしても、急激な落ち込みだ。

3位は、人気の英国時代劇シリーズを締めくくる最終作『ダウントン・アビー : ザ・グランド・フィナーレ(Downton Abbey: Grand Finale)』で、デビュー成績は1810万ドル(約26億7000万円)だった。1979年刊のスティーヴン・キングによるスリラーを原作とする『死のロングウォーク(The Long Walk)』も今週末に米国で公開され、推定1150万ドル(約17億円)で4位に入った。公開30周年を記念したピクサーの『トイ・ストーリー(Toy Story)』の再上映は5位で、推定350万ドル(約5億1600万円)を稼いでいる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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