3. 決定や責任を回避する
意思決定が滞ったり、不必要に決定を上層部に委ねたりする。あなたの上司は、チームの成果に責任を持つことに消極的に見え、決まったことでさえ上層部に委ねることが多い。成功、失敗問わずいつも責任を取ろうとせず、チームの結果の最終的な責任は誰にあるのかが不明確になる。
注目すべきポイント
・お決まりの決定事項について、「上司に確認する必要がある」と言う
・プロジェクトが失敗したときに、外的要因のせいにする
・チームの勝利は自分の手柄にするが、失敗したときは「我関せず」の態度を取る
あなたにできること
問題と一緒に解決策を提示する。「クライアントとの間に問題があります」と言うのではなく「クライアントの懸念を解決するための選択肢を3つ特定しましたが、選択肢2を勧めたいと思います。なぜなら...」と言ってみるといい。このアプローチは意思決定を容易にし、あなたの戦略的思考能力を示す。
4. コミュニケーションを単なる事務処理にしてしまう
上司とのやりとりが、機械的でタスク中心のものに感じられる。より広範な組織の目標やチーム戦略、あるいは自分の仕事が会社の目標とどのように結びついているかといった文脈を共有しなくなる。関係から協調的な要素がなくなり、純粋に職務上のものになる。
注目すべきポイント
・会話が 「Xは終わった?」「Yはいつ終わる?」といったものに限定される
・リーダーによる会議や会社の戦略の最新情報を共有しなくな
・あなたの質問に対して、最低限の背景や文脈しか説明しない
あなたにできること
やり取りの中で、より大局的な質問をする。「このプロジェクトは、四半期目標に沿っていますか」「チームの優先事項に影響を与えそうなトレンドは何ですか」といったフレーズを試してみよう。こうした質問は上司が再び戦略的思考を持ち、あなたが自分の仕事の幅広い背景を理解するのに役立つ。
5. チームを代弁しなくなる
意欲を失った上司はチームのリソースや評価、昇進の機会を求めて戦わなくなる。重要な会議を欠席し、非現実的な納期を押し戻したりせず、上層部に対してチームの関心事をアピールしたりしない。管理職の介入や上層部への報告が必要な問題が発生しても、あえて沈黙を守ったり責任を転嫁したりする。
注目すべきポイント
・チームを代表して発言すべき重要な会議を、欠席する
・非現実的な納期を、交渉や反発なしに受け入れる
・チームや会社全体のコミュニケーションで、あなたの功績が言及されない
あなたにできること
組織内でのネットワークを、自分で構築する。上司はあなたの支援者であるべきだが、キャリアアップのために上司だけに頼ることはできない。以下のことに注力するといい。
・可能であれば、部門横断的な会議に出席する
・知名度の高いプロジェクトに、ボランティアとして参加する
・他部署とのつながりを築く


