高い評価を得たその他のマイレージプログラム
3位に選ばれたのは米アラスカ航空の「マイレージプラン」で、特典航空券の交換価値が高いことが評価された。ファンク社長は、同社が提携を活用して自社の限られたネットワークを改善するという点で、すばらしい成果を上げていると称賛。「アラスカ航空はワンワールドに加盟しているが、同社が追加で提携している多くの航空会社のおかげで、ワンワールドがアラスカ地域で抱える利用可能な路線が少ないという問題から事実上守られている。これは本当にすばらしいことだ」と強調した。
4位は、ヴァージン・アトランティック航空の「フライングクラブ」だ。ファンク社長は、同社は動的価格設定への移行に伴う変更で、今年前半に批判的な注目を集めたものの、依然として「大西洋横断路線のエコノミークラス特典航空券の中で最も安価であることに疑いはない」と説明した。
地域別で見た最高のマイレージプログラムは
旅行者が自身の現在地に基づいて移動できるようにするため、ポイントミーでは地域別に最適なマイレージプログラムも紹介している。
北米では、ポイント移行の新たな提携とマイル獲得の容易さにより、アメリカン航空のアドバンテージが首位に立った。アラスカ航空が2位に選ばれ、提携航空会社の特典と高い利用可能性を備えたプログラムとしての評価を確固たるものにした。米ユナイテッド航空の「マイレージプラス」とエアカナダの「アエロプラン」がそれに続き、ジェットブルー航空の「トゥルーブルー」は5位となった。
ファンク社長は、ジェットブルー航空が特に注目に値すると言う。同社長は、ジェットブルー航空のトゥルーブルーは、会員が友人や家族とマイルを合算できる仕組みにより、初回利用のハードルを大幅に下げ、プログラムへの参加を促進していると評価した。
アジア・太平洋地域では、香港キャセイパシフィック航空の「アジアマイル」とシンガポール航空の「クリスフライヤー」が首位を分け合った。欧州では、エールフランスKLMのフライングブルーが1位に選ばれた。中東・アフリカ地域では、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空「スカイワーズ」が、提携航空会社との運航便を着実に拡大していることから1位となった。南米では、コロンビアのアビアンカ航空が展開する「ライフマイルズ」が依然として最強の選択肢だ。
最大の鍵は「マイルの貯めやすさ」
総合すると、このランキングは航空会社のマイレージプログラムがどのように進化しているかについて、複数の重要な教訓を示している。最も大きな変化は、マイルの獲得方法にある。マイルの大半はもはや飛行機への搭乗によるものではなく、クレジットカードの利用や提携プログラムによって付与されている。つまり、マイルの貯めやすさが鍵となる。
ファンク社長は「いかに容易にマイルを獲得できるかが最も重要だ」と言う。「これはまさにプログラムの核となる部分だ。現在のポイント獲得状況を見ると、頻繁に飛行機を利用する人も引き続きマイルを獲得しているが、あらゆる消費者が日々のさまざまな取引でマイレージプログラムを利用している」


