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2025.09.19 17:00

カップルを結びつけるのは愛よりも「自己認識」、その理由を心理学者が解説

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3. 自分の境界線を把握して伝える

健全な境界線があれば、個性を維持できる。健全な境界線がなければ、共依存や憤りに陥る危険性がある。自己認識は安全で、感情的に安心でき、心地よいと感じるために自分が必要とするものを特定するのに役立ち、罪悪感なしにそのニーズを堂々と伝えることができる。

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2022年の研究では、200人以上を対象に共依存が恋愛関係にどのような影響を及ぼすかを調べた。その結果、共依存の傾向が強い人ほど、ストレスの多い状況でより否定的な対処行動をとることがわかった。また、そうした人は恋愛関係で多くの問題を抱えているように受け止め、否定的な交流が増える一方で、肯定的な交流が増えることはなかった。これらの要因が相まって、恋愛関係がますます難しいものになり、生活満足度が低下した。

誰かが「私はこの恋愛にかけていた。相手が望むものになろうとした」と感じたとする。だが、これは境界線を設定しているのではなく、受け入れてもらおうと境界線を解消している。

しかし、これは裏目に出る。健全な境界線を持たない人は、愛や受容よりも疲労や憤りを感じている可能性が高い。それが不信感を生み、不誠実と思われるような矛盾や「不注意」となって関係に滲み出る。

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そのような人の多くは「重荷」になりたくないがために、平気ではないときも問題のないふりをする。気分が乗らないときには無口になって微笑み、すべてがうまくいっているかのように振る舞う。だがその裏では、自分をほとんど認識しておらず、あるいは自分が何を必要としているのかもわからない。

これが境界線のない愛の危険性だ。自己認識がなければ、自分を見失う。

対照的に、自己認識に基づいた境界線があれば「これが私であり、私が必要とするものであり、私の立ち位置だ」と言うことができる。

物事がうまくいっていないと感じるときでも、愛の後押しがあれば挑み続けることができる。だが何がうまくいっていないのか、そして信頼や親密さ、回復力を築きながらどう前進するのかを示すのは、自己認識なのだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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