1. お互いの存在に安らぎを見出す
生活が忙しくなり、あまりに圧倒されるとある時点で2人の関係も少し疲れを感じ始めるかもしれない。それは直接的にパートナーのせいではないかもしれないが、自分1人でリラックスする十分な時間を見つけなければ、常に対応できること、または魅力的であることを相手から期待されて疲労につながる可能性がある。
こうしたプレッシャーを感じると、本物の愛情やつながりをもって接することが難しくなる。
これに対する最も効果的でシンプルな対処法はパラレルプレイだ。これは決して、離れたり距離を置いたりすることを意味するのではない。実際、仕事のように思わせることなく、あるいはすでに詰まっているであろうスケジュールの中で時間を作る必要もなく、お互いに一緒にいる方法を受け入れるのだ。こうすることで時間を共有し、自分の空間も確保できる。
専門誌『Motivation and Emotion(モチベーション・アンド・エモーション)』に2024年に掲載された研究は、人間関係において沈黙をどのように経験するかが重要だと指摘している。研究チームは特に恋愛関係における沈黙が感情や関係の質にどのような影響を与えるか、また沈黙の背後にある動機が違いを生むかどうかを調べた。
研究ではさまざまなタイプの沈黙に注目した。
・内発的動機づけによる沈黙:カップルは話す必要がなく、一緒にいることを楽しんでいるために選ばれた沈黙
・無意識の、あるいは外発的動機づけによる沈黙:罪悪感やプレッシャー、義務感からくる沈黙
・自然発生的な沈黙:故意ではなく自然に起こる沈黙
横断調査(全体像を大まかにとらえる)、毎日の日記(沈黙と感情を長期にわたって追跡)、実験の設計(因果関係を見るために条件を操作する)などの方法を組み合わせてポジティブ・ネガティブな感情、関係の親密さ、心理的ニーズの満足度(つながっている感覚、自律性、有能感)などを測定した。
その結果、内発的動機づけによる沈黙は一貫して多くのポジティブな感情、少ないネガティブな感情、親密な関係、高い心理的ニーズの充足につながっていることがわかった。
このことから、パラレルプレイの実践は非常に重要なことがうかがえる。意図した静かな時間を並んで過ごすことを選ぶと、親密さを育むとともに一緒に休む方法を学ぶことにもなる。カップル双方が呼吸する余裕を手に入れ、再び満たされた関係に戻ることができる。このバランスは、長い目で見ればはるかに持続可能で成長を促す変化を生み出す。


