北米

2025.09.15 09:00

米移民局がAIドローンや装備で抜本的強化 トランプ「不法移民送還」計画に対応

2025年8月30日、ワシントンD.C.のジョージア通りで車両検問を実施するICE(米移民・関税執行局)の職員(Photo by Kevin Dietsch/Getty Images)

監視任務にAIドローンSkydio X10Dを導入、追跡と障害物回避で運用を拡大

また、2日には、カリフォルニア州の防衛請負業者Skydio(スカイディオ)が製造した人工知能(AI)搭載ドローン「X10D」をADSを通じて2万5000ドル(約368万円)で購入した。契約文書には、その用途が「強制執行作戦」における監視活動と明記されている。

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X10Dは「物体・車両・人間」を自動検知、建物内任務にも対応

高性能ドローンX10Dは、自律的に標的を追跡・追尾し、物体・車両・人間を自動的に検知する。AIによる飛行アシスト機能と障害物回避機能も備え、建物の内部や周辺での任務にも適している。

バイデン政権時にも約2億円の購入実績、税関国境警備局も導入

AADSによるICEへのSkydio製ドローン販売は、少なくとも2021年から確認されている。バイデン政権時の昨年9月には、総額120万ドル(約2億円)相当の同社製品をICEに納入。そのうち80万ドル(約1億円)相当がX10Dモデルの発注だった。ADSは、9日に税関・国境警備局(CBP)に23機のSkydioドローンを61万5000ドル(約9000万円)で販売し、7月にも同局に10機のXDデバイスを26万ドル(約3800万円)で納入していた。

調達はドローンに留まらず、グロック製拳銃や顔認識技術にも及ぶ

ADS経由以外でも、ICEは先日、グロック製の拳銃に対し約160万ドル(約2億円)を支出しており、これは同社との取引としては過去最大のものだった。フォーブスはまた、同局がClearview AIの顔認識技術に関して過去最大となる1000万ドル(約15億円)の契約を結んだことや、物議を醸す携帯電話の位置情報追跡ツールを発注したことも報じている。

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武器だけでなくITインフラも強化、アマゾンAWSに約35億円を発注

ICEが採用拡大を支えるために必要としているのは、防弾装備や銃、監視技術のみではない。過去1週間の間に同局は、新規採用される法務チームのために45万ドル(約6600万円)相当のノートパソコンを発注したほか、さらにグーグル、マイクロソフト、アマゾンのシステムにまたがるクラウド基盤を拡張した。中でもアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)には過去最大となる2400万ドル(約35億円)の発注を行った。

ICEはフォーブスからのコメント要請にただちに応じなかった。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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