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2025.09.13 12:00

新顔ビリオネア14人の平均資産は1.2兆円、米長者番付「フォーブス400」2025年版

(写真左から)マイケル・イントレーター、エドゥアルド・ビバス、マーク・ロア(Getty Images)

マイケル・イントレーター(56)

資産額:67億ドル(約9849億円)|資産の源泉:クラウドコンピューティング

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マイケル・イントレーター(Photo by Michael M. Santiago/Getty Images)
マイケル・イントレーター(Photo by Michael M. Santiago/Getty Images)

イントレーターはクラウドコンピューティング企業CoreWeave(コアウィーブ)のCEOで、株式の約11%を所有している。2025年3月のIPOで同社は新たに4人のビリオネアを生んだが、フォーブス400入りしたのはイントレーターと共同創業者のブライアン・ヴェンチューロの2人だけだ。イントレーターの資産はヴェンチューロを25億ドル(約3675億円)上回り、今回の上場で最大の勝者となった。

マイケル・ドレル(52)

資産額:85億ドル(約1.2兆円)|資産の源泉:投資

オーストラリア出身の投資家のドレルは、2011年に自身が共同創業したインフラ投資会社Stonepeak(ストーンピーク)の会長兼CEOを務めている。同社の運用資産は760億ドル(約11.2兆円)を超えるまでに成長した。2023年にドレルは、20億ドル(約2940億円)相当の持ち分を投資会社Blue Owl Capital(ブルー・オウル・キャピタル)に売却した。この取引でStonepeakの評価額は約150億ドル(約2.2兆円)とされていた。

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ロバート・ペンダー(72)

資産額:128億ドル(約1.9兆円)|資産の源泉:石油・ガス

マイケル・サベル(58)

資産額:128億ドル(約1.9兆円)|資産の源泉:石油・ガス

ペンダーとサベルは2025年1月、液化天然ガス輸出企業Venture Global(ベンチャー・グローバル)を米国エネルギー業界史上最大級となる約600億ドル(約8.8兆円)の評価額で上場させた。同社の株価はその後、LNG価格の変動や多額の負債を背景にほぼ半分に下落したものの、両共同創業者は合わせて約84%の株式を保有しており、「フォーブス400」に入るのに十分な資産を維持している。2人は現在、同社の共同会長を務めており、2020年までは共同CEOを務めていたが、その年にペンダーが退任し、サベルが単独のCEOに就任した。

アダム・フォルギ(45)

資産額:174億ドル(約2.6兆円)|資産の源泉:マーケティングソフト、モバイルゲーム

AppLovin(アップラビン)のCEOであるフォルギは、共同創業者のアンドリュー・カラムとは対照的に、2021年の上場以降ほとんど株式を手放さず、現在も同社株の約11%を保有している。株価の急騰により、彼の資産はここ1年で140億ドル(約2.1兆円)以上増加した。

エドウィン・チェン(37)

資産額:180億ドル(約2.6兆円)|資産の源泉:人工知能

2020年に数百万ドル(数億円)の資金でデータラベリング企業Surge AI(サージAI)を創業し、CEOを務めるチェンは、外部資金に頼らず、わずか5年で年商10億ドル(約1470億円)超の企業に育て上げた。フォーブスはSurge AIの評価額を240億ドル(約3.5兆円)と推定しており、チェンの推定75%の持分の価値は180億ドル(約2.6兆円)に達している。同社はGoogleやOpenAI、Anthropicなどの大手AI企業に、AIモデルの学習のための高品質なデータを提供している。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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