モビリティ

2025.09.12 16:30

アマゾン傘下のロボタクシー「Zoox」、ラスベガスでサービス提供開始 Waymoのライバルに

2025年8月7日、ラスベガスの街を走行するZoox(Justin Sullivan/Getty Images)

2025年8月7日、ラスベガスの街を走行するZoox(Justin Sullivan/Getty Images)

シリコンバレーのテックスタートアップ、Zoox(ズークス)が、有料の商用サービスに先立ち、専用アプリをダウンロードした顧客向けに無料の乗車を提供している。また年内にはサンフランシスコでのサービス開始も予想されている。

アマゾンのロボタクシー(自動運転タクシー)部門であるZooxは、ラスベガスの複数の拠点で一般向けの無料乗車サービスを開始した。同社は、ハンドルやペダル、従来の操作装置を一切備えていない独自設計の電気自動車(EV)を用いたサービスによって、アルファベット傘下のWaymo(ウェイモ)との差別化を図る狙いだ。

Zooxは、数十台の車両を用いてラスベガス市内の5カ所の拠点で乗客を乗降させるサービスを米国時間9月10日に立ち上げた。乗降スポットには、カジノリゾートの「リゾート・ワールド・ラスベガス」やエンタメ施設の「エリア15」、ゴルフ練習場の「トップゴルフ」などが含まれる。専用アプリをダウンロードすれば誰でも利用可能で、現時点ではサービスエリアが限られていることから無料で利用できる。

Zooxの共同創業者で最高技術責任者(CTO)のジェシー・レヴィンソンは、フォーブスの取材に対して「この初期フェーズは、限定的なもので商業的な意味合いはあまり大きくない」と語った。今後は運行エリアを拡大し、より柔軟な配車サービスとして展開する予定という。「今後の数カ月以内に目的地を追加し、来年にかけて多数の地点を追加する。サービスが十分に大きくなった時点で有料化する。それはおそらく数カ月後になる」と彼は続けた。

一方、同社のアイシャ・エヴァンスCEOは、商業サービスの本格展開を控える中で「ここでの学びは私たちにとって本当に重要だ」と語っている。

Zooxの一般向けプログラムは、8月に始まったテスラによるロボタクシーの試験走行とは異なり、車両に人間の安全要員を乗せていない。そのため同社は、すでに5つの主要都市や都市圏で商用サービスを展開し、さらに拡大を準備しているWaymoと、より直接的に技術面で競い合う存在となっている。

Zooxの特徴は、独自の4人乗りの専用車両を用いている点だ。この車両は、小型バンの要素と鉄道向け車両のスライドドアを組み合わせたデザインで、前後が同一の双方向仕様となっている。さらに、8基のLiDAR、10基のレーダー、18台のカメラ、緊急車両を検知するための8基のマイク、そして霧や暗所で人や動物を検知するための4基の熱感知カメラなど、多数のセンサーを搭載している(対照的に、テスラは主に8台のカメラを主要なセンサーとしている)。

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翻訳=上田裕資

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