学生における生成AI利用が、就職活動の風景を変えつつある。paiza株式会社が2026~2029卒のITエンジニア志望の学生1075名を対象に実施した調査によると、26卒の80.6%が就職活動で生成AIを利用しており、就活序盤段階にある27卒でも既に56.2%が活用している実態が明らかになった。

9割超が生成AIを日常的に活用
調査で最も注目すべきは、学生の生成AI利用率の高さだ。回答者全体の84%が生成AIを日常的またはたまに利用しており、特に26卒(90.5%)と27卒(90.4%)では9割を超えている。就職活動に近い学年ほど利用率が高い傾向が鮮明で、29卒では66.5%にとどまる一方、就職活動を控えた上級生ほど生成AIが不可欠なツールとして定着している状況がうかがえる。

利用場面も多岐にわたり、大学の課題(レポート作成など)(67.4%)と大学の授業(67.4%)が最多で、個人的な調べ物・検索(67.2%)、趣味(64.7%)、大学以外での学習(54.7%)が続いた。学習目的での活用が特に顕著で、卒業論文・卒業研究(19.6%)、サークル・部活動(18.5%)、アルバイト(13.1%)でも一定の利用が見られる。

エントリーシート作成から面接対策まで
就職活動における具体的な活用場面では、自己分析(62.8%)が最多となり、エントリーシート作成(61.6%)がそれに続いた。従来、学生の個性を測る重要な指標とされてきたエントリーシートの6割以上がAIの支援を受けて作成されている現実が浮かび上がった。
次いで面接対策(44.9%)、業界・職種研究(39.6%)、企業研究(37.5%)、自分の適性理解(28.2%)と続き、ITエンジニア志望らしくコーディング試験対策(16.4%)や就職活動用ポートフォリオの作成(15.8%)での活用も見られるなど、就職活動のあらゆる場面でAI活用が進んでいることが判明した。

就活の風景が変わりつつある
今回は、ITエンジニア志望の学生という特定の層への調査ではあるものの、生成AIが就職活動に深く浸透している事実を示しているといえる。自己分析から企業研究、エントリーシート作成まで、就活のあらゆる場面でAIが活用される時代となった。
AIを使いこなす学生が増える中、企業側も従来とは異なる学生と向き合うことになる。表面的な準備では見えにくい学生の本質的な能力をどう評価するか、新たな課題が生まれているといえる。
【調査概要】
調査対象:paiza登録の学生ユーザー1075名(2026〜2029年卒)
調査期間:2025年5月9日(金)〜5月16日(金)
調査方法:インターネットによる調査



