AI(人工知能)は、イノベーションの強力なツールとなり得る。データの理解から、アイデアの生成や検証まで、ありとあらゆる面でAIは役に立つ。しかし、イノベーションが単独で起こることは滅多にない。
イノベーションは、新しいテクノロジーと、進化する戦略が交わる地点──顧客のニーズと、創造的思考が衝突する地点で起こる。そして現在は、AIとデジタル戦略が交わる地点で起こることがますます増えている。
AIは、単なるツールではない。AIは、確固たるデジタル戦略の構成要素を結び付ける結合組織となりつつある。AIを、自社の広範なデジタル目標と統合する方法を理解している組織こそが、変化に耐えるだけでなく、変化を形作る存在となる。
そもそもデジタル戦略とは? なぜAIとの交差点が重要なのか
デジタル戦略とは、企業がビジネス目標を達成するためにテクノロジーを活用する方法を示すものだ。これには、顧客エンゲージメントプラットフォーム、データインフラ、デジタル製品、業務プロセスが含まれる。一方、AIは、その戦略を適応性、予測性、拡張性を備えたものへと強化する。
真の魔法は、AIがデジタル戦略の上にただ重ねられるのではなく、その中に根本的に組み込まれたときに起こる。この融合により、企業は以下のようなことができるようになる。
・予測分析によって、チャンスをより早く見つけ出す
・複雑な作業を自動化し、人間の創造性を解放する
・人間だけでは不可能な方法で、パーソナライズを大規模に実施する
・法外な費用をかけずに、より速く実験する
言ってみれば、単なるカーナビゲーションシステム(デジタル戦略)から、そこにAIを統合することで、「これまでの運転習慣を学習し、交通パターンを予測し、尋ねられる前に最適なルートを提案してくれるようなカーナビゲーションシステム」へと移行することなのだ。



