eSIMオンリーという仕様は受け入れられるか
iPhoneに限らず、昨今のアップル製品の基盤を支えているのが独自設計によるAppleシリコンだ。iPhone 17シリーズでは、Appleシリコンの強みの一端である「電力効率の高さ」が存分に発揮されている。
iPhone AirにはA19 Proのほかに、新しいAppleシリコンとなるワイヤレスネットワークチップの「N1」と、5G対応モデムチップの「C1X」が採用されている。C1XチップはiPhone 16 Proのモデムと比較して、約30%少ないエネルギー消費を実現している。デバイスを薄く・軽くしながらも、バッテリー持ちの良さを合わせて実現するため、重要な役割を果たす基幹部品のひとつだ。
そしてもうひとつ、iPhone Airはアップルが日本で販売するiPhoneの中では初めて物理SIMカードを廃して、eSIMへの乗り換えを敢行したモデルだ。今回発表されたiPhone 17ファミリーの3機種も、やはり物理SIMカードに対応しないeSIM専用のiPhoneになった。
アップルが2018年に発売したiPhone XSシリーズ、iPhone XRから初めてeSIMに対応。物理SIMとeSIMのデュアルSIM対応が実現した。そして2022年に北米で販売されたiPhone 14シリーズから「eSIMのみ」に対応するモデルがラインナップに定着する。iPhone AirとiPhone 17ファミリーの4モデルは、アップルが初めて全世界向けに「eSIMオンリー」として提供するiPhoneになる。

eSIMがもたらすメリットはさまざまにある。iPhone Airの場合、物理SIMカードスロットを配置するスペースが不要になる分、生まれる内部のスペースをバッテリーユニットの大型化などに充てられる。製品デザインと機能性の最適化に貢献する側面もあるというわけだ。しかしながら、アップルが期待する熱心なiPhoneユーザー、先進技術を好む層はeSIMオンリーの仕様にも早く馴染めるかもしれないが、本機の発表後からeSIMオンリーのiPhoneに対する「不安」の声もSNSやさまざまメディアの記事から散見される。これからアップルは「eSIMのメリット」をより強く、一般のスマートフォンユーザーにも説くべきだ。


