経済

2025.09.19 08:15

養殖業倒産が過去最多へ 水産業界を揺るがす異変

GettyImages

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近年、異常気象による猛暑が続き、熱中症などで体調を崩す人が続出しているが、それは魚たちにとっても同じ状況のようだ。帝国データバンクによると、2025年1月から8月までの水産養殖業における倒産・休廃業・解散件数は20件に上り、合わせて27件が市場から退出したことが判明した 。この数はすでに前年の19件を大幅に上回っており、過去10年間で最多となる可能性が高い 。

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水産養殖業は、気候変動による海水温上昇や、魚介類の需要増による天然資源の枯渇を背景に、大手水産会社などが相次いで参入してきた。近年では、技術革新により陸上での養殖も可能となり、水産業以外の事業者も参入するなど、活況が続いていた。

しかし、最近は水温や気温の変動、台風被害といった気候変動に加え、輸入飼料などのコスト増加が経営を圧迫している 。特に海水温の上昇は、漁業だけでなく養殖業にも影響を及ぼしており、稚魚の死滅率が上昇するなど、業績悪化の大きな要因の一つとなっている 。

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文=飯島範久

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